東京で『マハーバーラタ』初演!二つの幻想劇が描く人間ドラマ
2026年10月と11月、東京・木場のODYSSEY CREATIVE CENTER(OCC)で、二つの舞台作品が待望の東京初披露を迎えます。それは、世界最大の叙事詩『マハーバーラタ』を題材にした『OATH & SIN』と『夢七夜』です。
一つ目の作品:『OATH & SIN ~マハーバーラタより』
10月2日から8日の間に上演される『OATH & SIN』は、インドでの成功を受けた作品で、4つのエレメントが融合した力強い表現が期待されます。主演は、重要無形文化財保持者である津村禮次郎。彼が演じるのは、生涯独身を誓った英雄ビーシュマです。権力と運命の狭間で揺れるその姿が、観客に深い思索を促します。
共演には、福島梓や壱弥、綾田將一などが名を連ね、雅楽の演奏家・太田豊が奏でる楽器とのコラボレーションが、伝統的な舞台を現代的なコンテンポラリーアートに昇華させます。全公演でのスタンディングオベーションは、そのパフォーマンスがどれだけの魅力を持つかを示しています。
二つ目の作品:『夢七夜 〜ビーマとドラウパディの夢』
続いて、11月21日から26日の間に上演される『夢七夜』は、夏目漱石の『夢十夜』を基にした詩的な劇です。この作品では、ビーマとドラウパディの愛憎劇が幻想的に描かれます。原作からインスパイアされた様々な演出効果が施され、会場内には映像、音楽、そして身体表現が交錯します。
バリ舞踊家の小谷野哲郎と藤島梓の共演が、古代から続く愛憎を現代的な感覚で体現し、視覚的にも聴覚的にも楽しませます。
なぜ今、『マハーバーラタ』が必要か
『マハーバーラタ』は、単なる古典文学以上の存在です。王族の争い、英雄たちの誓い、愛と憎しみが交錯する物語は、現代の不安定な国際情勢に通じる普遍的な問いを投げかけます。「なぜ戦わねばならないのか?」という問いは、まさに今を生きる私たちにこそ響くもの。
また、インドの経済的、文化的影響力が高まる一方で、古代の文献や神話に根差した文化が依然として存在感を放つ様子がうかがえます。この文脈の中で、『マハーバーラタ』への再評価が進んでいるのは自然な流れです。
日印国交樹立75周年に向けた文化交流
2027年、日本とインドは国交樹立75周年を迎えます。この記念すべき節目を迎える前に、『マハーバーラタ』を素材にした本二作品が送るメッセージは、両国の文化交流を促進する重要な一環です。
両作品は、ただの演劇にとどまらず、古代と現代を橋渡しする試みとして、多様な文化が交じり合う舞台として、多くの人々に感動と勇気を与えることでしょう。
チケット情報と公演の詳細
上演は全席限定50席となっており、チケットは早めの購入が推奨されています。『OATH & SIN』は、一般が5,000円、U-25が3,500円です。『夢七夜』も同様に、魅力的な価格で提供されていますので、ぜひお見逃しなく。
この素晴らしい舞台作品が、あなたの感性を揺さぶることを願っています!