「Melooop」の新展開
2026-06-17 10:55:10

ワコールとBASFの協業で進化する自動車部品技術「Melooop」

ワコールとBASFの協業で進化する自動車部品技術「Melooop」



株式会社ワコールホールディングスの子会社である株式会社ワコールが、自社開発技術「Melooop(メループ)」を用いて自動車産業分野への本格展開を図っています。この取り組みは、BASFジャパン株式会社との協業を通じて実現されています。2026年6月17日から19日に開催予定の「人とくるまのテクノロジー展2026 NAGOYA」では、アームレストを想定したコンセプトモデルが展示される予定です。

「Melooop」とは?



「Melooop」は、メルトブロー法を用いて繊維から立体物を一工程で成型するワコール独自の技術です。この技術により、接着剤や多層構造を使わずに不織構造を形成でき、加工工程の大幅な削減が可能になります。さらに、設計段階で厚みや物性を調整することができるため、軽量化と機能性の両立も実現しています。環境負荷の低減も期待されるこの技術は、自動車部品の耐久性確保にも貢献できる仕様となっています。

BASFとの協業



ワコールはこれまでに、BASF社と連携し、同社の熱可塑性ポリウレタン(TPU)である「Elastollan®」を用いてブラカップ用途を共同開発してきました。今回の自動車産業への展開は、これまでの協業成果を活かし、「Melooop」を活用した新たな用途として進行しています。BASFのElastollan® TPUは、耐久性や柔軟性に優れ、「Melooop」の成型プロセスをサポートします。これにより、軽量で機能性に富んだ3D繊維構造の形成が可能になります。

アームレストコンセプトモデルの特長



このたび開発されたアームレストのコンセプトモデルは、「Melooop」の技術とBASFの素材を融合させることで実現しました。軽量性や設計の自由度、リサイクル性などの特長を持ち、自動車部材への応用が期待されています。また、展示会での発表を通じて、ワコールが推進する「Melooop」の用途の幅を広げる試みとなります。展示では、Melooopによるブラカップの生産工程や3Dプリンターでの型制作の様子も公開される予定です。

両社のコメント



ワコールの久村剛史氏は「BASFとの協業により、当社の『Melooop』技術を自動車内装用途へ展開できることを楽しみにしています」と述べています。BASFのロヒット・ループ・ゴーシュ氏も「ワコールの取り組みは、BASFが重視する共創アプローチと非常に一致しており、材料イノベーションを支援できることを嬉しく思います」とコメントしました。

今後の展望



ワコールは今後も「Melooopラボ」を起点に、様々な分野への展開を視野に入れています。低廃棄やリサイクル性などの特長を活かした素材技術として「Melooop」を社会実装し、新たな価値の創造と事業領域の拡大を目指します。自動車部品を起点に、さらなる成長へとつながる取り組みが期待されます。

参考情報



「Melooop」技術が自動車産業にも波及することで、どのような革新が生まれるのか、今後の動向が非常に楽しみです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: ワコール BASF Melooop

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。