THE ALFEE現代民話
2025-04-07 11:18:22

THE ALFEEの高見沢俊彦氏が語る現代の民話と海洋の未来

THE ALFEEの高見沢俊彦氏が語る現代の民話と海洋の未来



2024年3月29日、東京・銀座の蔦屋書店で開催された「海ノ民話アニメーション2024完成披露イベント」では、ロックバンド「THE ALFEE」のリーダーである高見沢俊彦氏が特別トークショーに登壇しました。このプロジェクトは、日本財団と一般社団法人日本昔ばなし協会が共同で進めている「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環で、次世代への海の大切さを伝えるために、伝説や民話をアニメーションとして映像化する努力がなされています。

海ノ民話の魅力とアニメーションの影響


イベントは、「海ノ民話のまちプロジェクト」の紹介映像から始まり、2024年度に制作された25本を含む92本の「海ノ民話アニメーション」について紹介されました。これらのアニメーションは、地域に伝わる民話を親しみやすく表現し、未来に残していくための新しい試みです。

高見沢氏は、北海道函館市の民話「ムイとアワビの合戦」を挙げ、その絵柄や温暖化への警鐘について語りました。彼はこの物語から得た感動を、神様の思いやりや生物の共存について深く考えさせられたと表現しました。

一方、民謡研究家の佐藤千春氏は、青森市の「善知鳥安方」を紹介し、農村の丁寧な暮らしを描いたシーンに感銘を受けたことを語りました。彼は、アニメーションの力をもって普段の生活に織り込まれた文化が直感的に感じ取れると感じたと述べ、視聴者にもその重要性を伝えました。

さらに、滋賀県の「観音正寺の人魚伝説」を選んだ海野氏は、資源管理の必要性を考えさせられる物語だと賛同し、意外性のある視覚表現の楽しさについても触れました。

民話の背後にある音楽の影響


高見沢氏は、1970年代から80年代にかけて自身の音楽活動と地域の民話とのつながりを語りました。彼は、フォークソングツアーの際に訪れた町々で得た民話を元に楽曲を制作していたエピソードを共有し、地域文化への深い関与を思い起こさせました。

新たにリリースされた「メリーアン音頭」にも民謡の要素が込められており、民話と音楽の結びつきが地域コミュニティにおける重要な役割を果たしていることを強調しました。民話と音楽が相互に影響し合うことで、記憶に残りやすくなるという考え方は、参加者にとって新たな気づきをもたらしました。

新しい海ノ民話の創作


イベントの終盤では、「現代の民話」というテーマでディスカッションが行われ、高見沢氏と佐藤氏がそれぞれ創作した新しい海ノ民話のストーリーを披露しました。高見沢氏の「カモメのケジメ」は、海岸で生きるカニとカモメの心温まる友情が描かれ、相互扶助の大切さがテーマとなっています。佐藤氏の「かえってきたおすし」は、港町の人々が海の美化に取り組む様子を描いており、持続可能な未来へのメッセージが込められています。

これらの新しい民話は、現代の視点を取り入れつつ、海との関わりや自然環境への意識を高めるものとして評価されました。参加者からの賛同を受け、より一層これらの物語が今後さまざまな形で活用されることが期待されます。

終わりに


このトークショーは、多様な視点から海ノ民話の価値を再確認し、その未来への展望を描く貴重な機会となりました。高見沢氏や佐藤氏の言葉を通じて、民話の魅力が新たな形で広がり、全国各地の海とその文化がさらに大切にされることが望まれます。 日本財団オーケストラプロジェクトが進めるこの取り組みが、未来につながる希望を持って、これからも続いていくことを願っています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: THE ALFEE 海ノ民話 高見沢俊彦

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。