若き日本人選手たちの欧州挑戦、ポルトガルでの熱き対決
10月30日、ポルトガルリーグの試合にて、横浜FCアカデミー出身の高橋友矢と永田滉太朗の日本人対決が実現しました。この試合はUDオリヴェイレンセとFCポルトBの戦いで、サッカー界における注目の瞬間となりました。
試合概要
UDオリヴェイレンセは3-5-2フォーメーションで臨み、高橋友矢(19歳)は中盤の右サイドでスタメン出場しました。試合中、高橋は顔触れを安定させ、83分までプレー。彼の活躍は見逃せませんでした。前半終了間際には、高橋のサイドからのセンタリングにより、ジョアン・シルバがヘディングで得点。この得点が試合の決勝点となり、高橋は今季リーグ戦初のアシストを記録しました。
一方、永田滉太朗(20歳)は試合46分から途中出場しました。彼は昨シーズンまでUDオリヴェイレンセに在籍し、今シーズンからはFCポルトに完全移籍しています。
横浜FCアカデミー出身者の対決
この日、高橋と永田の日本人対決は、横浜FCユース史上初の出来事となりました。永田は2023年に横浜FCユースからトップチームに昇格し、同年夏にオリヴェイレンセへ期限付き移籍して海外での挑戦を開始しました。高橋も2024年にユースから昇格し、オリヴェイレンセに加わる流れを追っています。両者が同じアカデミーで育ったことが、このような対決を生み出しました。
高橋友矢のコメント
試合後、高橋は自らの経験を振り返り、永田選手との対戦を「不思議な感覚」と表現しました。「彼がボールを持って迫ってくる感覚は新鮮でした。実際、彼とは逆サイドのプレーだったので直接対峙こそ無かったが、ジュニアユース時代からの友達と対戦できたのはとても意義深いことです」と語っています。
また、高橋はポルトガルの激しいプレースタイルに適応できつつあることも強調。「大きくて、強い選手たちからボールを奪うために、プレー中に考えることが増えました。冷静に判断できる余裕も持てるようになりました。」と、自身の成長を実感しています。
マルチクラブオーナーシップについて
ONODERA GROUPが保有する横浜FCとUDオリヴェイレンセは、マルチクラブオーナーシップ(MCO)を通じて、選手たちの海外挑戦を支援しています。この仕組みは、ひとつのオーナーが異なる国籍の複数のサッカークラブを保有する形で、国際的な選手育成を促進しています。今年、永田はこのプログラムを利用して欧州で更なる成長を遂げました。
日本とポルトガルの架け橋
オリヴェイレンセは、1922年に設立され、豊かな歴史を持つクラブです。タッサ・デ・ポルトガルではベスト4に進出するなど、サッカー界でも注目されています。高橋と永田のような若手選手がこのクラブやリーグで個々のスキルを磨き、将来的にはさらなる大舞台へと羽ばたいていくことでしょう。
このように、両選手の競り合いは日本のサッカー界に新たな風を吹き込むものとして、これからも注目が集まります。フットボールの魅力、国際交流の可能性を感じる試合でした。