新たな映像伝送技術「Live Multi Studio」が放送文化基金賞を受賞

独自の映像伝送技術「Live Multi Studio」が受賞

先日、TBSテレビとWOWOWが共同で開発した映像伝送ソフトウェア「Live Multi Studio」（以下、LMS）が第51回放送文化基金賞の放送技術部門を受賞しました。この技術がどのように生まれ、今後どのように発展していくのか、詳しく探ってみましょう。

受賞の背景

放送文化基金賞は、視聴者に強く印象を与える優れた番組や、映像制作の技術的な進歩を評価する権威ある賞です。特に、放送技術部門では、業界内の革新性や独自性が重視されます。

LMSの受賞理由は、離れた場所にあるカメラをインターネット回線を介して操作する際に発生する遅延の問題を解決した点にあります。通常、遠隔操作には多大な重圧がかかりますが、LMSは独自の伝送方式を採用することで、ゴルフやテニスなどの生中継番組でその操作を容易にしました。特に『世界陸上オレゴン』や『デビスカップ』では、その実用性が高く評価されています。