2026年5月28日、フランス・パリ及び日本・横浜において、モビリティ技術のトップ企業、ヴァレオと業界の先駆者である図研は、先進的な共同プログラム「Zuken Valeo InnoLab」を立ち上げると発表しました。この提携により、両社は市場で最も先進的かつオープンなAI支援型電子設計プラットフォームを構築し、自動車業界における革新を加速させることを目指します。
このパートナーシップの特徴は、図研が持つAI技術とヴァレオの「AIエージェント」、「AIツール」が融合する点にあります。図研の先進的なAI戦略と、ヴァレオが培ってきた豊富な産業知識を融合させることで、リアルタイムでエコシステム内のツールとエンジニアが連携することを実現します。
ヴァレオの研究開発担当副社長であるクリストフ・ル・リニェ氏は、この提携を「図研はただのソフトウェアプロバイダーではなく、真のイノベーションパートナー」と述べ、両者の協力が設計期間の短縮に寄与することを強調しました。この提携は、自動車開発の複雑さに立ち向かうための新たな力を提供することが期待されています。
一方、図研の執行役員である高木良亮氏は、ヴァレオとの連携が自社のビジョン実現に crucial であるとし、特に『Autonomous Brain』への進化に繋がると語りました。具体的には、図研のCR-8000シリーズに含まれる製品が、ヴァレオのAIエージェントに対応し、より高性能なエンジニアリングツールを提供することを目指します。
この共同イノベーションは、設計フロー全体を視野に入れて成果を追求します。具体的には、以下のポイントが挙げられます。
1.
機能的ジェネレーティブ・デザイン: 図研のSystem Plannerを用いて、ヴァレオは自社のAIを活用し、設計基準に基づいた最適なアーキテクチャを即座に生成・評価します。
2.
デジタル・コンティニュイティ: 図研のオープンプラットフォームは、ヴァレオのエコシステムとの統合と、Automotive SPICE 4.0(ASPICE4.0)HWE規格に準拠した完全なトレーサビリティを保証します。データ処理において、ヴァレオのAIは自動化されたアクションとして再注入されます。
3.
詳細設計支援: ヴァレオは、AIエージェントを活用しエンジニアをリアルタイムで支援します。図研は、ヴァレオの標準的なデータベースを背景に、回路図作業の迅速化を目指すネイティブAI機能を開発します。
4.
自動配置・配線: 図研のDesign Forceエンジンを活用し、物理設計においても強力なAIアルゴリズムを導入し、設計の精度向上を目指します。
「Zuken Valeo InnoLab」の発足は、自動車用電子設計の未来をさらに進化させる取り組みであり、ヴァレオと図研は今後も協力し合い、競争力のある技術革新を生み出していくでしょう。このプラットフォームの成功は、設計フローの合理化だけでなく、業界全体の発展にも寄与すると期待されています。
図研について
図研は、1976年に創業したグローバルな電気・電子設計ソフトウェア企業です。EDA業界における確固たる地位を確立しており、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)分野への進出など、常に革新に挑戦しています。主力製品の「CR-8000」や「E3.series」は、設計データの管理や構成管理において高い機能性を誇ります。このように図研は、日々の設計業務を効率化するためのソリューションを提供し、製品開発の課題に立ち向かっています。