古楽器による新たなルネッサンス歌劇『ハプスブルク帝国の路』の魅力

古楽器で聴く新作朗読公演『ハプスブルク帝国の路〜マリーとマックスの物語〜』

新しいルネッサンスの幕開け

2025年8月、東京・西麻布の「霞町音楽堂」で、新たな朗読公演『ハプスブルク帝国の路〜マリーとマックスの物語〜』が上演されます。この公演は、元宝塚歌劇団のトップ娘役である彩乃かなみが朗読と歌唱を担当し、古楽器アンサンブル「ソフィオ・アルモニコ」の生演奏と融合する魅力的な作品です。

物語の舞台

物語は15世紀末、ヨーロッパの政治的暗闘の中で描かれるブルゴーニュ公女マリーと、後の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世との運命的な出会いに焦点を当てます。この結婚がハプスブルク家の繁栄を導くこととなる重要な転機であることは、歴史が証明しています。彼らの愛と理想に満ちた人生が、情感豊かな語りと古楽の調べで深く描かれています。

参加アーティスト

この公演には、古楽器を用いた演奏を行うフルートアンサンブル「ソフィオ・アルモニコ」が参加し、メンバーには前田りり子、菅きよみ、相川郁子、野崎真弥が名を連ねています。また、リュート奏者ルネ・ジェニス＝フォルジャと歌手望月万里亜も特別出演し、音楽の質を一層高めています。こうした才能豊かなメンバーが集結することで、ルネッサンス期の音楽を現代に蘇らせる試みがなされます。

音楽と歴史の融合

公演では、彩乃かなみがマリーとして、彼女の生涯における激動の時代を語りながら歌を披露します。まるで時代を超えて旅をしているような、不思議な体験が観客を待っています。ルネッサンス音楽の美しいメロディが舞台上で響き渡り、500年前の歴史を感じることができるのです。また、演出を手掛ける保科由里子が提供する視覚的な要素も、公演全体を引き立てています。

期待を超える公演

この朗読公演は、単なる古典的な劇としてだけでなく、現代に生きる私たちが感じることができる生身の歴史を体験する場でもあります。知識がない方にも新しい発見をもたらすでしょうし、すでに知識を持つ方にはさらなる理解を深める機会となるでしょう。

チケット情報

公演は全5回の上演が予定されており、チケットは8,000円で全席指定となっています。彩乃かなみのオンラインコミュニティや霞町音楽堂のWebサイトから先行予約が可能です。一般販売はチケットぴあやイープラスなどで行われます。

この機会を逃さず、歴史と音楽が織り成す濃密なひと時を体験してみてはいかがでしょうか。新たなルネッサンスを感じる舞台、『ハプスブルク帝国の路』をお楽しみに！