次世代のモノづくりを支える教育イベントが横浜で開催
2025年の秋、神奈川大学の学生たちが、株式会社小野測器と共に日本のモノづくりの未来を担う教育イベントに取り組みました。この取り組みは、学童保育に通う子どもたちに、モノづくりの楽しさや科学技術の基礎を教えることを目的としたものです。
株式会社小野測器と神奈川大学の連携
株式会社小野測器は、1954年に設立され、電子計測機器の製造・販売を行っている企業です。その技術力を活かし、次世代のエンジニア育成にも力を入れています。今回のイベントは、同社が神奈川大学工学部機械工学科の山崎徹研究室と連携して実施されたものです。このプログラムには、大学の学生6名が参加し、学童保育の子どもたちを対象にしたワークショップを行いました。
マイクロフォンづくり教室の実施
イベントの最終日には、NPO法人おかえりが運営する学童保育から10名の子どもたちを招き、「コップマイクロフォンづくり教室」が開催されました。参加学生たちは、前の二日間で学んだ知識をもとに、子どもたちにマイクロフォンの作成を指導しました。驚くほど簡単に身近な材料からマイクロフォンが作れることに、子どもたちは興味津々で取り組みました。
参加した神奈川大学の4年生、荒木雄大さんは「学童向けにわかりやすい資料を作るのは大変でしたが、準備をチームで分担したので、無事に成功しました」と貴重な経験を振り返りました。学生たちの事前準備が、スムーズなワークショップの実施につながったことが強調されました。
大人たちからの感謝の声
教員の山崎徹教授は「学生がこのような貴重な体験を通じて、モノづくりの楽しさと技術の伝え方、チームワークの重要性を学ぶことができました。小野測器さま、そしてNPO法人おかえりの皆様には感謝しています」と話しました。これにより、地域の企業や大学が共に子どもたちの成長を支援する重要性が改めて強調されました。
地域貢献としての重要性
NPO法人おかえりの副理事長、伊東圭昌さんも「地域の企業や大学の協力を得て、子どもたちにモノづくりの楽しさを体験させることができ、本当にありがとうございました」と述べ、地域貢献の意義を語りました。このような取り組みが、次世代のモノづくりに向けた人材育成を進める重要なステップとなっていることを感じさせます。
開催概要
イベントは2025年10月22日、11月10日、11月30日の3日間にわたり、横浜市にある小野測器の開発拠点「横浜テクニカルセンター」で行われました。参加学生たちが学ぶことで、地域社会とのつながりも強化され、今後のモノづくり業界の発展が期待されています。
この取り組みは、小野測器が掲げる「人とテクノロジーのより良い関係を支え、サステナブルな社会の実現を加速させる」という理念とも一致しており、地域との連携を重視した活動は、次世代のエンジニア育成につながると同時に、地域社会の成長にも寄与するものです。今後さらなる展開が楽しみです。