アストンマーティンValkyrie、ロングビーチで大健闘
2025年に世界最高峰のスポーツカーシリーズであるIMSAと世界耐久選手権(WEC)に挑む唯一のハイパーカー、アストンマーティンValkyrieが、先週末のグランプリ・オブ・ロングビーチで素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。このレースはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第3戦であり、Valkyrieはこれまでの自己記録を更新し、8位でフィニッシュを果たしました。
ドライバーのロマン・デ・アンジェリスとロス・ガンのコンビが、Valkyrieを操り、数々のハイパーカーの中でも注目の存在であるこのモデルの実力を証明しました。予選では、トップ10との差がわずか0.1秒という貴重な成績を収め、8位フィニッシュにつながる安定した走行を見せました。この結果は、ValkyrieにとってIMSA系列のレースで2連続のトップ10入りとなりました。
アストンマーティンは、ハイパーカー・レギュレーションに従って開発したこのモデルを通じて、レース界でも強力なブランドとしての地位を確立しつつあります。特に、全体的なパフォーマンスの向上は期待されており、その実績が日を追うごとに蓄積されていく様子がうかがえます。
Valkyrieの実力
Valkyrieは、6.5リッターV12エンジンを搭載した競技モデルであり、性能を強化したカーボンファイバー製のシャシーを基に製造されています。最高出力は1,000bhpを超えるものの、IMSAの規制に従い、500kW(680bhp)に制限されています。このパフォーマンスは、特にトリッキーな市街地コースでの安定性を確保することに貢献しました。
レース後、ロス・ガンは「この結果は非常に嬉しいです。課題もありましたが、チーム全員の努力で改善が見られました」と話しました。その言葉からは、チーム全体の士気が高まっていることが感じられました。
一方、ロマン・デ・アンジェリスも「終了までクリーンなレースを維持できたことに満足しています。次のラグナ・セカでのレースが楽しみです」とコメント。今後のレースに向けた期待感をにじませました。
チームの戦略
アストンマーティンTHORチームが打った戦略も奏功しました。レース中、現状の他社との競争状況も改善し、次回以降のレースに向けたポジティブな基盤を築きました。イアン・ジェームズチーム代表は「今回の成果は大きな一歩です。学びが多く、次回ラグナ・セカへ向けて期待が高まります」と所感を述べました。
今後の展望
2025年には、Valkyrieはさらに多くの強敵と向き合うことになりますが、今回の成果が確固たる基盤となることでしょう。次なる挑戦、ラグナ・セカでのパフォーマンスが今から楽しみでなりません。アストンマーティンValkyrieのこれからの活躍に、ますます目が離せなくなります。