札幌マラソン50周年記念コラボレーション
2025年10月に開催される第50回札幌マラソン。この記念すべき大会において、ピエクレックス、ニュートラルワークス.(株式会社ゴールドウイン)、大日本印刷株式会社(DNP)が共創した特別な参加賞が提供されることになりました。それは、アートとSDGsが見事に融合したオリジナルTシャツです。このTシャツは、ただの参加賞ではなく、ランナー一人ひとりが未来に向けた循環の担い手となることを意識したデザインが施されています。
アートとサステナビリティの融合
このオリジナルTシャツは、ニュートラルワークス.が設計・製作を担当。彼らの理念である「都市に生きる人のウェルネスを再起動する」が形になったと思わせる素晴らしいデザインです。デザイナーとして参加したAYAKA FUKANO氏が描き下ろしたグラフィックは、札幌の自然や大会のテーマをモチーフにしたもので、あたかも大会の精神を直接感じさせるような力強さを持っています。
また、DNPがコーディネートしたサステナブルパートナーの協力により、大会は環境配慮型のオンデマンドプリント技術を採用。これにより、必要な分だけを製作し、素材との相性を最大限に活かした繊細で耐久性のあるグラフィック表現が実現されています。
「P-FACTS」による環境への配慮
さらに、このTシャツは「P-FACTS」(ピーファクツ)というピエクレックスの循環インフラに基づいて設計されています。使用後は焼却処分ではなく堆肥化され、農業や林業で再利用されるため、自然環境にやさしい選択肢となります。これにより、Tシャツはただの衣服から「ゴミにしない」という新しい価値を持つものへと進化しています。
50周年を記念したテクノロジータオル
また、大会50周年を祝して「PIECLEX × SAPPORO MARATHON」コラボレーションタオルも参加者に提供されます。このタオルも「P-FACTS」に対応しており、新素材「電気の繊維」が使われています。この繊維は、人の動きによって微弱な電気を発生させ、抗菌効果を持たせるという特徴があります。抗菌剤不使用ながら、洗濯を重ねるごとにその効果は持続します。
札幌マラソンの歴史と未来
札幌マラソンは1976年に第1回大会が開催され、今年で50回目を迎えています。市民ランナーやアスリートに愛され続けてきたこの大会は、環境意識の高まりを受けて昨年の第49回大会では「RecycRun」というテーマで再生素材の活用や環境教育の実施を行ってきました。50回目の今回のテーマは「MAKE NEW その挑戦が未来へと」。大会は、未来へと続く持続可能な展望を描いています。
「P-FACTS」とは?
「P-FACTS」とは、ピエクレックスが提供する、植物由来のポリ乳酸素材を使用したアパレル製品を堆肥化に導くための循環インフラです。地域のパートナーと共に運用が開始されており、「地着地消地循」という理念に基づく持続可能な社会を作ることを目指しています。
ピエクレックスの未来への取り組み
株式会社ピエクレックスは村田製作所の100%子会社であり、電気の繊維「ピエクレックス」を活用した革新を通じて世界に貢献することを企業ビジョンに掲げています。新素材の開発は環境に優しさと革新性を兼ね備え、多岐にわたる分野への応用が期待されています。今後も持続可能な社会の実現を目指し、さまざまな価値を提供していくことでしょう。
おわりに、今後の札幌マラソンとともに進化を続けるTシャツやタオル。参加者の皆さんは、単なる衣服を超えた「未来への挑戦」を身につけ、環境への配慮を体現することができます。これからの大会の進展に注目が集まります。