インドネシアに特化した技能人材育成センターが開校します
自動車業界向けに特定技能人材の紹介を行っている株式会社アプティグローバルが、2025年12月にインドネシアのバンドン市に新たなトレーニングセンターを開校することを発表しました。このセンターの開校を前に、2025年9月22日に地鎮祭が執り行われ、関係者約200名が出席しました。
新トレーニングセンターの概要
トレーニングセンターの所在地はバンドン市のケナリ3通り、ガルデンシティ2に位置します。開校日としては2025年12月15日が設定され、技術トレーニングのための最新設備を備え、オフィスや会議室も設けられています。この設備を通して、日本企業との現地面接や実技テスト、入寮後の研修が行われる予定です。アプティグローバルの代表、井田秀明氏は「特定技能人材の質向上と、日本企業の利便性を高めるために設立しました」と語っており、その意気込みが伺えます。
地鎮祭では、インドネシアの伝統的な儀式に則り、礎石が配置され、竣工までの安全が祈願されました。出席者にはBP2MIの西ジャワ統括代表やバンドン副市長も含まれており、特にBP2MIの代表が企業の式典に出席することは珍しく、アプティグローバルに対する期待の高まりを示唆しています。スピーチでは、トレーニングセンターの設立に向けた称賛と、「日本で働くことを目指すインドネシア人材にとって、大きなメリットをもたらすだろう」というコメントがありました。
アプティグローバルについて
アプティグローバルは、インドネシアで自動車整備や日本語、日本文化を学んだ特定技能人材を、日本国内の自動車ディーラーや整備工場に紹介する事業を展開しています。特に、外資系企業として初めてP3MI(インドネシア政府認定・人材紹介事業者)の資格を取得し、雇用契約から人材の送り出し、さらには日本国内での就業後のサポートまでをワンストップで提供することが特徴です。
特定技能人材を育成する背景には、日本の自動車業界における人材不足があります。自動車整備士などの求人ニーズは常に高い一方で、国内での整備士の養成は年々減少しており、アプティグローバルはこの課題を解決するために、インドネシア人材に着目しました。インドネシアは日本語の習得が容易で、日本への敬意が強く、さらに交通ルールも日本に似ているため、早期に環境に適応できる人材が多いです。
特徴と今後の展望
アプティグローバルのサービスは、自動車業界に特化した唯一のワンストップ型人材紹介サービスです。具体的には、求職者の募集、教育プログラム、雇用契約の締結、送り出し、日本での勤務後のサポートなど、全ての過程を自社で管理し、多数の中間業者を介さないことによってトラブルのリスクを軽減しています。さらに、従業員が日本で円滑に生活できるよう、特定技能外国人へのアフターフォローも充実しています。
アプティグローバルは、今後10万人の特定技能人材を日本企業に送り出すことを目指しており、自動車業界のさらなる発展に寄与していく考えです。これからのトレーニングセンターに期待が高まる中、インドネシアと日本の架け橋としての役割を果たすこを目指します。