evala新作《ebb tide》の受賞と特別展示
音楽家でサウンド・アーティストのevalaが、2024年に開催予定のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の企画展「evala現われる場消滅する像」のために制作した新作インスタレーション《ebb tide》が、名誉あるアルス・エレクトロニカ賞2025「冨田勲特別賞」を受賞しました。この賞は、権威あるメディア・アートコンペティションの一環として毎年授与されます。
アルス・エレクトロニカ賞について
アルス・エレクトロニカ賞は、メディアアート分野において最も権威のある賞の一つです。特に冨田勲特別賞は、故・冨田勲のクリエイティブな精神を称え、デジタル・ミュージックおよびサウンド・アート部門での革新を追求する作品とアーティストに贈られます。evalaは2025年9月にオーストリアのリンツで開催される「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル」の授賞式で栄誉を受けることとなります。
特別展示の概要
受賞を記念して、ICCではevalaの過去の作品《大きな耳をもったキツネ》及び《Our Muse》を、2024年8月8日から9月15日の期間で再展示します。この展示は、evalaの独自のサウンド・インスタレーションが体験できる貴重な機会となります。体験の詳細や予約については、ICCの公式ウェブサイトで告知される予定です。
《ebb tide》に込められた意図
《ebb tide》は、波打ったような独特な形状の構造物で構成されており、観客はその中に身を委ねながら音を体験します。この作品は、evala自身の記憶に息づく場所の環境音を基にしており、聴くことで訪れる各々の体験を大切にしています。作品のタイトルは「引き潮」を意味し、生死というつながりについての深い内省を促します。
evalaのアートと活動
evalaは独自の“空間的作曲”による音響体験を通じ、国内外で高く評価されています。彼の作品は、既存の音楽の枠に収まらず、聴覚の新たな可能性を開く挑戦に満ちています。特に、「See by Your Ears」というプロジェクトにより、観客は耳で視覚を体験する新たな試みを行っています。これまでに数多くのサウンド・インスタレーションを発表し、国際的なアワードも受賞しています。
展示詳細
- - 期間: 2024年8月8日(金)〜9月15日(月・祝)
- - 会場: NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 無響室
- - 開館時間: 午前11時から午後6時(入館は閉館の30分前まで)
- - 入場料: 一般・学生 500円
- - 主催: NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
事前の予約が優先されますので、来場を希望される方は早めの確認をお勧めします。また、特定の条件に該当する方は体験に制限がありますので予めのチェックが必要です。展示の最新情報は、ICCの公式サイトを参照してください。
まとめ
evalaの新作《ebb tide》がアルス・エレクトロニカ賞を受賞し、その特別展示がICCで開催されることは、音楽とアートが交錯する一大イベントです。音を通じて新たな体験を求める方は、ぜひこの機会をお見逃しなく。