江本孟紀が語る昭和野球の魅力と令和プロ野球への警鐘

2025年4月24日、昭和100年という特別な年に、江本孟紀の新刊『昭和な野球がオモロい！』が出版される。この本は、日本プロ野球界の伝説的な存在であるエモやんが、昭和の野球の魅力を再認識させ、現代のプロ野球に一石を投じる内容となっている。

昭和野球の魅力を語る

江本氏は、本著の中で昭和時代にスポーツが持っていた魅力や面白さを熱く語る。「努力と根性」で成り立っていた昭和野球のスタイルが、いかに人々に影響を与えてきたかを、レジェンド監督や選手たちの逸話を通じて伝える。彼自身の体験からくるエピソードは特に読み応えがある。

令和野球への問題提起

一方で、江本氏は現在のプロ野球界において、選手が「ケア」という名の下で甘やかされている状況に警鐘を鳴らしている。「果たして現代の選手たちは、昔のような厳しさを持っているのか」と問いかけ、当時の厳しさを再評価することの重要性を説く。これは単なる思い出話ではなく、令和の時代におけるプロ野球のあり方を考える契機となる。

江本流野球観

この本では、南海ホークス時代から連なる野村克也監督との深い関係や、試合やプライベートでのエピソードも紹介される。江本氏は、自身の「人生の集大成」としてこの本に臨んでおり、読者には彼が培ってきた野球哲学の数々を感じ取ってほしいとしている。また、彼が考える「令和のプロ野球を10倍楽しく見る方法」も記されており、野球ファンにとっての新しい視点を提供することが期待される。

本書の目次を覗いてみよう

本書の目次には、江本氏自身のキャリアや阪神タイガースとの関係についての章が含まれており、多くのエピソードが織り込まれている。また、変化する野球界において何を変えるべきで、何を変えなくていいのかという「しごきの文化」についても述べられ、非常に考えさせられる内容である。

江本孟紀のキャリア

江本孟紀（えもとたけのり）は1947年に高知県で生まれ、高知商業高校、法政大学を経て、1971年には東映フライヤーズ（現・北海道日本ハムファイターズ）に入団。その後南海ホークス、阪神タイガースとチームを渡り歩き、81年に現役を引退。彼は113勝126敗19セーブという成績を残した。その後もプロ野球解説者として活躍し、政治家や野球チームの総監督としても名を馳せてきた。

本書の発売情報

『昭和な野球がオモロい！』は、株式会社日之出出版から出版され、株式会社マガジンハウスから発売される。価格は1,760円（税込）で、ISBNは978-4-8387-3317-0だ。200ページ前後の内容が期待されており、野球ファンのみならず、多くの読者に影響を与える作品となるだろう。圧倒的な知識と経験を持つ江本孟紀がどのように現代の野球界を捉え、どんなメッセージを伝えるか、ぜひ手に取ってみていただきたい。