芝大輔の初書籍『煙太郎』刊行記念イベントレポート
2025年10月16日、東京にある株式会社KADOKAWAより、モグライダーのツッコミ担当である芝大輔の初著書『煙太郎』が発売されました。これを記念し、10月30日にはHMV&BOOKS SHIBUYAにてトークイベントが行われ、事前には囲み取材も実施されました。今回は、その詳細な模様をお伝えします。
囲み取材の模様
はじめに登場した芝さんは、その爽やかな笑顔でファンや報道陣を惹きつけました。初めての書籍出版に際して、「本を書くことは普段しないし、そこに不安もあった」と振り返りつつ、書籍が持つ意味についても思いを語りました。「この機会がなければ、書を出版するなんて考えもしなかった」と感じたそうです。発売から2週間が経過した今、その反響についても明かし、特にお笑い仲間からの感謝の声が印象に残ったと語りました。
その一方で、「相方のともしげからは反応がない」と笑いを交えながら報告。おそらく手元には届いているだろうが、まだ読む余裕がないのかもしれないとのこと。会場の笑いが絶えず、芝さんの軽妙なトークが引き立ちました。
書籍内には、22年間の芸人生活が赤裸々に描かれており、その中でも特に「愛想笑い」というエピソードが深く共感を呼んだと述べ、自分ならではの表現ができたことに満足感を示しました。
加賀翔との絆
また、本書にはお笑いコンビ・かが屋のカメラマン加賀翔が参加しており、作品に色を添えています。過去に撮影したエピソードを披露し、辛苦の中で彼が優れた写真技術を身につけていった過程が伺えました。「警察も出動する騒ぎになったこともありました」と古き良き思い出を語る姿には、友情と互いの成長の姿が見えました。
表紙に使用された芝さんが煙草を吸う写真についても、撮影時は体調が優れず、実はあまり吸いたくなかったという裏話を軽やかに披露。「そんな状況での撮影ではあるが、それが自分のリアルだと思う」と語り、作品への愛情が見えました。90ページ以上にわたる写真掲載も含め、書籍としての見どころを強調しました。
著作の苦労と楽しみ
執筆の過程について、「原稿用紙を買うために文房具店に行っただけでも大変でパソコンも使えない」と苦労を明かす一方で、「自分自身を振り返る良い機会だった」とも。書くことで意識していなかった自分の考えを再確認できたというのは、彼にとって有意義な経験だったのでしょう。
「売れてほしい」と真摯に語った芝さんに、目標を尋ねると「広い家に引っ越したい」と前向きな夢を明かしました。200人ほどの小さな集落出身の芝さんにとって、その実現への道のりは遠いかもしれませんが、努力を重ねて夢を追い続けている姿には感銘を受けました。
トークイベントの盛況
囲み取材の後、トークイベントも盛況に行われました。約100名のファンが集まり、熱気に包まれました。芝さんは開口一番、「本を出すってすごいですね」とファンへの感謝の言葉を述べました。加賀さんとのトークでは、写真の反響についても触れ、特に「エロ過ぎる」と言われる写真が多く、場面を盛り上げました。
芝さんも自虐的に「おばあさんみたいな体でも大丈夫」と笑いを誘い、会場は和やかな雰囲気に包まれました。また、芝さんが普段話さない一面も本書には語られており、ファンにとって新たな発見のある内容となっています。
最後には、「本当に嘘偽りなく書いていますので、是非手に取ってもらえたら嬉しいです」と直接的に訴えかける芝さんの姿勢が印象的でした。
書誌情報
- - 書名: 煙太郎
- - 定価: 1,980円 (10%税込)
- - 発売日: 2025年10月16日(木)
- - 仕様: 四六判 / 1C+4C
- - 発売・発行: 株式会社KADOKAWA
興味深い内容が盛り込まれた『煙太郎』。ぜひ皆さんの手元に届くことを願っています。