若手アーティストを育成するオペラ演出マスタークラス開催のお知らせ

若手アーティストを支援する新たな動き

東京藝術大学の学生から成る一般社団法人オフィスツチカワが2025年8月20日に設立され、音楽公演の企画から運営、音楽家の育成まで幅広い事業を展開することが発表されました。この団体のビジョンは「やってみたい」を「実現する」「発見する」「支援する」という理念に基づき、今後の音楽文化の発展を目指します。

オフィスツチカワの取組み

オフィスツチカワは、これまで若手演奏家のコンサートマネジメントを主な活動としてこれまで成長を遂げてきました。今回の法人化によって、彼らはさらなる発展を目指し、芸術教育や音楽活動と社会とのつながりを意識した活動を強化することを表明しています。

設立の際、特に印象的なのは「T」をモチーフにしたロゴデザインです。音符が描かれ、五線譜を思わせるデザインが施されており、視覚的にも音楽の楽しさを伝えています。

マスタークラスの開催

特筆すべきは、オペラ演出家ジルベール・デフロ氏を招いたマスタークラスの開催です。このイベントは2026年5月13日から14日、東京都荒川区の日暮里サニーホールコンサートサロンで行われます。演出家を育成するマスタークラスは日本では珍しく、未来のオペラ界を担う若手アーティストたちにとって貴重な機会となるでしょう。

対象と内容

受講対象には演出家だけでなく、すでに活動をしている歌手や団体、音楽大学でプロを目指す学生も含まれます。詳細な募集要項は2023年10月27日に公式ウェブサイトおよびSNSにて発表される予定です。

ジルベール・デフロ氏について

ジルベール・デフロ氏はベルギー出身のオペラ演出家で、ブリュッセル王立舞台芸術学校を卒業後、ミラノのピッコロ・テアトロで名演出家ジョル Giorgio Strehlerのもとでトレーニングを受けました。彼は多数のヨーロッパの主要歌劇場や新国立劇場でも活躍しており、著名な歌手たちと共演しています。日本の古典芸能に深い造詣を持ち、オペラに日本的な要素を取り入れる演出も多く行っています。