アイシン、インドにおける事業拡大を推進
株式会社アイシン(所在地:愛知県刈谷市)は、インド市場での存在感を高めるため、320億円の巨額投資を行うことを発表しました。この投資は、インドにある連結子会社AISIN AUTOMOTIVE HARYANA PRIVATE LIMITED(AHL)の既存工場を拡張し、新たにマハラシュトラ州に工場を設立するものです。この動きは、インドの成長する自動車市場に対するアイシンの本気の表れと言えます。
成長するインドの自動車市場
アイシンは1990年代からインドで車体製品の生産を始め、時代の変化に合わせた生産体制の強化を進めてきました。現在、インドには4つの工場を持ち、車体製品だけでなくブレーキやセンサーなど、多様な製品を展開しています。そして、今後は電動車の基幹部品であるeAxleの生産も行う計画です。インドの自動車市場は、今後も持続的な成長が期待されており、特に従来のマニュアルトランスミッションから、オートマチックトランスミッションに対する需要のシフトが顕著です。このニーズに応えるため、アイシンは自動変速機の現地生産を進めることにしました。
新工場と既存工場の拡張
既存工場の拡張
所在地:インド・ハリヤナ州ロータク(AHL敷地内)
敷地面積:約2.4万㎡(拡張区)
生産品目:無段自動変速機(CVT)
投資額:約160億円
稼働開始:2029年予定
さらに、インド・マハラシュトラ州のサンバジナガールには新工場を設立します。これにより、自動変速機の生産体制が強化され、顧客への応答性も向上する見込みです。
新工場の概要
所在地:インド・マハラシュトラ州サンバジナガール
敷地面積:約8.6万㎡
生産品目:オートマチックトランスミッション(AT)、車体製品など
投資額:約160億円
稼働開始:2029年予定
これらの設備投資は、インド市場での競争力を高めるための重要なステップとなるでしょう。アイシンのインド本部長モハン クマール氏は、「インドは我々のグローバル戦略において最も重要な市場の一つです。新工場の設立と工場の拡張は、地域市場のニーズに対応するための大きな一歩となります」と語っています。
地域との関係構築
アイシンは、地域ごとの関係性をさらに強化し、持続的な成長を目指しています。「”移動”に感動を、未来に笑顔を。」という経営理念のもと、地域主体の経営を推進し、インド自動車産業への貢献を果たしていきます。 これにより、アイシンは、インド市場の変化とニーズに柔軟に対応し続けることで、顧客との信頼関係をさらに深めていくことでしょう。今後の展望に期待がかかります。