湘南国際マラソンが実現した大幅ゴミ削減
湘南国際マラソン大会事務局が今年の大会で、環境配慮型大会としての取り組みを通じて、驚くべきゴミ排出量削減を達成したことをご紹介します。これまで続けられてきた様々な施策が実を結び、参加者の理解と協力の下で、湘南国際マラソンは新たなスタンダードを築くことができました。
出走人数と排出量の変遷
今年の大会には、定員を上回る26,000名がエントリーし、最終的には22,639名が出走しました。この大会当日のゴミ排出量はわずか2,274kgであり、過去の大会と比較して、圧倒的に低い数値を記録しました。特に2019年の大会では、ゴミの排出量が11,495kgにも達していたことを考慮に入れると、その改善は顕著です。
このゴミ削減の成果は、2022年以降実施された4回の取り組みの賜物であり、2025年には約76%の削減が期待されています。
環境配慮の取り組み
湘南国際マラソンでは、特に「環境配慮型マラソン」を大会の中心的な理念に据え、SDGsの観点を取り入れています。象徴的な取り組みの一つが、給水所で使い捨てのカップやペットボトルを使わず、参加者が自身で持参した「マイカップ・マイボトル」を使用する「マイカップ・マイボトルマラソン」です。この方式により、給水所から出る大量の使い捨てゴミを著しく削減しています。
この先進的な試みは、国内の大規模マラソン大会でも注目され、他の大会への波及効果も期待されています。
さらに「クリーンスタートプラン」も注目されています。このプランは、スタート時に着用した防寒用ウェアをコース上で預け、レース後に返却される仕組みです。これにより、使い捨てのウェアがスタート地点で路上に放棄されることを防止します。実際、このプランに参加したランナーからは、「ビニール製レインコートの散乱がなく、気持ちよく走れた」「廃棄の罪悪感から解放された」と、好意的なフィードバックが多く寄せられました。
参加者の反響と未来の展望
調査によると、参加者の約93%が「クリーンスタートプランに申し込んで良かった」と感じており、これからも本取り組みを継続していく予定です。より多くの参加者が増えることで、ゴミ削減の効果はさらに高まることでしょう。
次回の湘南国際マラソン、第21回大会は2026年12月6日に開催予定です。この大会では、湘南の美しい海と富士山を望みながら、ゴミのないクリーンなコースを走る特別な体験が待っています。ぜひ、多くの皆様にご参加いただき、共に環境に配慮したランニングの素晴らしさを体感していただきたいと思います。
大会の詳細や申し込みについては、公式ウェブサイトを是非ご覧ください。