住友ベークライト、AGCからポリカーボネート事業を譲受し未来の価値創造へ

住友ベークライト、AGCからポリカーボネート事業を譲受

住友ベークライト株式会社は、この度AGC株式会社およびその子会社であるAGCポリカーボネート株式会社から、ポリカーボネート事業の譲受に関して合意に至りました。これは、住友ベークライトの未来に向けた大きな一歩ともいえます。

事業譲受の背景

住友ベークライトは、2030年に向けた「未来に夢を提供する会社」を目指し、現在進行中の中期経営計画2024-26では「ニッチ＆トップシェア」を掲げています。このため、ポートフォリオ改革を進め、価値創造につながる事業運営を行っています。今回のAGCからのポリカーボネート事業譲受は、特に自動車や航空機、鉄道といったモビリティ領域における競争力を強化する重要な施策です。

ポリカーボネートは光学特性に優れ、多様な用途に対応できる材料です。この事業譲受により、住友ベークライトはAGCがこれまで積み上げた技術と実績を引き継ぎ、さらなる製品力向上を図ります。特に運転支援分野では、両社が有する光学シート技術を融合させ、ビジネスシナジーを生むことが期待されています。

ブランド力の強化

住友ベークライトは、譲受した AGCのポリカーボネート製品を活用し、建材や産業、電子分野での商品力を一層強化します。特に「ツインカーボ®」ブランドでは、データセンター向けの販売強化を図り、業界内でのトップシェアを目指します。これにより、住友ベークライトの競争優位性を高めることが狙いです。

今後の展開について

製品販売の移管については、今後個別に顧客へお知らせするとしています。スムーズな移行を実現し、関係者への影響を最小限に抑えるよう努力します。この事業譲受を通じて住友ベークライトはさらなる成長を目指し、顧客に対するサービス向上に努めることで、持続可能な未来を築くことを目指していきます。

AGCの概要

AGC株式会社は、日本を代表する化学・材料メーカーであり、ガラスや電子、化学品、ライフサイエンス、セラミックスなど幅広い事業を展開しています。2024年12月期には、連結売上高が2,067,603百万円に達する見込みであり、53,687名の従業員が在籍しています。

このような背景のもと、住友ベークライトのポリカーボネート事業譲受は単なる事業の移転ではなく、両社が持つ技術やノウハウの統合によって新たな価値を生み出すことを目指した挑戦とも言えるでしょう。顧客との共創を通じて未来を切り拓き、さらなる成長を遂げる住友ベークライトに今後も注目が集まります。

本件に関する問い合わせは、住友ベークライト株式会社コーポレート・コミュニケーション部広報担当まで。電話番号: 03-5462-4818、メール: info@sumibe.co.jp。