山口県での交通事故ゼロへの新たな試み
2025年11月17日、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)山口支部は、山口県作業療法士会と連携した締結式を行いました。この業務連携の目的は、県内で深刻化する高齢者が関与する自動車事故を減少させることです。大原支部長を中心に、地域の安全と安心を追求する取り組みの一環としてスタートします。
高齢者による事故の現状
高齢者ドライバーによる交通事故は、身体的な衰えが原因となる操作ミスが多く見られます。そのため、高齢者が安全に運転を続けられるよう、身体機能を維持する方法にも注目が集まっています。JAFではこれまで、交通安全に関する講習を主に行ってきましたが、身体的衰えを予防するプログラムは不足していました。
今回は、作業療法士の専門知識を活かし、JAFの交通安全の知識と融合させた新たな講習会を開催することが決まりました。
講習会の内容と目的
今回の業務連携によって実現する講習会では、高齢者が抱える身体機能の衰えを事前に確認し、その改善に向けた指導が行われます。具体的には、身体機能に応じた運転に適した状態を保つための運動や生活習慣の工夫を学ぶことができるのです。
この新たな制度は、単なる事故防止に留まらず、高齢ドライバーが運転を続けられるように支援することを目的としています。高齢者が安心して移動できる地域社会を実現するためのプログラムとなることが期待されます。
締結式の概要
締結式は、JAF山口支部の2階会議室にて、参加者を招いて開催されました。支部長の大原敏之氏、事務所長の吉田慎也氏、作業療法士会の会長・副会長などが出席し、協定書の署名と披露が行われました。式の最後には、参加者からの質疑応答も行われ、各自の意見や期待が交わされました。
おわりに
この新たな試みは、地域の安全を守るための重要な第一歩です。高齢者が交通事故に遭わないよう、また運転を続けられるようにするためには、専門的なサポートが欠かせないのです。今回の業務連携で実現する講習会が、多くの高齢者やその家族にとって心強い存在となることでしょう。未来の交通環境を変えるための取り組みに、是非とも注目をしていきたいところです。