ロボタク実証実験
2025-02-18 10:57:26

ティアフォーのロボットタクシー、都内で実証実験を開始しました

自動運転技術の進化に拍車がかかる中、ティアフォーはそのビジョンである“自動運転の民主化”を掲げ、2024年11月にお台場、12月には西新宿でロボットタクシーのプレサービス実証を行いました。この実証は、経済産業省が推進する自動運転移動サービス用車両開発事業の一環として行われており、複数の交通シナリオを経て、新しい交通環境への適応を試みる重要なステップです。

実証の概要


この実証の目的は、ロボットタクシー事業の広域展開に向けて、既存の運行設計領域を拡張し、新しい交通環境に合わせたシステムの導入プロセスを確立することです。このため、お台場と西新宿の特定地域で、ティアフォーの自動運転システムを導入したJPN TAXI車両を使用し、約500の複雑な運転シナリオを実行しました。これにより、道路上の駐車車両の回避や交差点での右左折などの運転技術が評価され、安全性に配慮した上での実証が進められました。結果として、交通量の多い環境でも既存の運行設計に変化を加えることが可能であることが確認され、広域自動運転に必要な技術課題も洗い出されました。

お台場での実験


お台場では、利用者が音声で目的地を指示する形式で運行が行われました。主な走行範囲は東京テレポート駅周辺で、1回の乗車で平均約3km走行、総走行距離は約354kmに達しました。乗車後にはアンケートも実施し、サービス向上のための改善点を明らかにしています。

西新宿での実験


一方、西新宿では配車アプリを使用し、7つの目的地から選ばれた1か所を走行する形式で行われました。このプロジェクトは、新宿駅西口地区の駐車場地域ルール運用協議会の助成金を活用して実施しており、エリアマネジメント団体と共にロボタク事業の展開に向けた重要な意見交換が行われました。ここでも1回の乗車あたり平均3kmの距離を走行し、総走行距離は約622kmに及びました。

今後の展開


本実証での成果を基に、ティアフォーはロボットタクシー用リファレンスデザインを創出し、自動車業界の他企業に提供を行う計画です。こうした取り組みにより、車両開発における参入障壁が低くなり、多くの自動車メーカーがロボットタクシー市場に参入しやすくなります。2030年度に向けては、全国各地におけるロボタクシーの社会実装を目指し、新地域でも迅速な運用開始が可能なサービスモデルを構築していく予定です。

ティアフォーについて


TIER IV(ティアフォー)は、自動運転技術の先駆者として知られ、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェアである「Autoware」の開発を先導しています。自社で開発したこのプラットフォームを基に、様々なニーズに応じたソリューションを提供し、より良い未来の交通システムの実現を目指しています。テクノロジーの進化を通じて、社会全体へとその影響を広げたいと考えています。

ティアフォーは、東京都品川区に本社を置く企業であり、2015年から活動を開始しています。自動運転プラットフォームやシステムの開発、教育事業など多岐にわたって事業を展開しており、今後の展開にも目が離せません。詳しい情報は公式ホームページから確認できます。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 自動運転 ティアフォー ロボットタクシー

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。