新境地の食と身体
2025-09-29 11:33:37

平松洋子が贈る新感覚の食と身体の物語『筋肉と脂肪身体の声をきく』

新しい食と身体の探求



著名なエッセイスト、平松洋子さんの最新著作『筋肉と脂肪身体の声をきく』が9月29日に新潮文庫から発表される。彼女はこれまで『おいしい日常』や『サンドウィッチは銀座で』など、多くの作品を通じて食と暮らしを描き続けてきた。本書は、特に「筋肉」「運動」「食事」に焦点を当て、これらがどのように相互に影響し合うのかを深く考察している。

筆者の平松さんは、自身のフィールドから一歩踏み出し、新たなテーマに挑戦。彼女が本書を執筆するきっかけとなったのは、「自分の身体を知り、コントロールすることで、生活や人生が大きく変わったかもしれない」という思い。この思考から、力士やプロレスラー、陸上選手、バスケットボール選手など、多様なアスリートたちに取材を行い、身体の声を聞くルポルタージュが生まれた。

本書では、平松さんが取材したアスリートたちのリアルな体験談が綴られている。例えば、大相撲の押尾川親方は、相撲というスポーツの特性上、筋肉と脂肪が不可欠であることを強調し、「たくさん食べるのがしんどかった」と振り返る。また、棚橋弘至選手は、食事管理の大切さを語り、脂肪を摂りすぎないために注意を払っている様子が描かれている。それぞれのアスリートたちがどのように身体を作り上げているのか、貴重な知見が満載だ。

さらに、阪神タイガースのコンディショニングアドバイザーを務める桑原弘樹さんの人生は感動的だ。彼は29歳で白血病を患い、奇跡的な回復を遂げながら、38歳で本格的なトレーニングをスタートし、20年間の努力で筋力を維持し続けている。「筋肉はお金では手に入らない」と語る桑原さんの言葉には、自らの身体と真摯に向き合う姿勢が表れている。

これらのアスリートたちの思いは、単に身体作りに関するものではなく、日々の生活と深く繋がっている。平松さんは、彼らの言葉を通じて、より良く身体と向き合う方法を読者に提供してくれる。アスリートたちの考えやスタイルは、彼ら自身だけのものではなく、一般の人々にも役立つ情報となることだろう。

また、巻末には、本書で取材を受けた28名のアスリート、スポーツ栄養士、開発者たちの近況も掲載されており、さらなる深堀りができる。平松さんが3年以上をかけて丁寧に取材し、執筆した本作は、読者にとって身体とより長く良い関係を築くための一助となるはずだ。

著者・平松洋子さんの豊富な経験と知識が詰まった『筋肉と脂肪身体の声をきく』は、食と身体について新たな視点を提供する一冊。久しぶりの新作を読み、日常の中に新しい発見を見つける楽しみを味わってほしい。自分の身体に向き合うことで、より良い未来を手に入れる手助けをしてくれることでしょう。ぜひ、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 新潮文庫 平松洋子 筋肉と脂肪

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。