返還映画コレクション
2025-05-15 16:24:59

国立映画アーカイブで「返還映画コレクション(3)」が開催!戦時期日本映画の真髄を体験

返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇が登場



国立映画アーカイブが主催する上映企画「返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇」が、2023年7月15日からスタートします。これは、アメリカ議会図書館から返還された戦前・戦中期の日本映画を中心にした特別な上映会です。

返還映画コレクションとは?


1950年代から1980年代にかけて、約1,400本の日本映画がアメリカから日本に返還されてきました。これらの作品は、日系人から接収されたものや、戦後に上映禁止となった映画が含まれており、当館のコレクションの基盤となっています。本企画では、この貴重な映画コレクションの中から特に第二次返還映画に焦点を当て、1967年に続き1968年に返還された劇映画を中心に見どころをご紹介します。

映画の光と影を考える


今回の上映では、1937年から1944年までの作品にスポットを当てます。戦時体制の中で製作された映画は、心理や情報戦の資料として意味深いものがあります。特に、映画検閲や国策が強く影響を及ぼした時代、この期間に制作された多くの作品は複雑な背景を持っています。この企画は、当時の映画がどのような環境で生まれたのかを再評価する好機となります。

埋もれた名作を再発見


上映作品には、無声映画『紅蝙蝠 第一篇』(1931)や、日本初のゾンビ映画ともいわれる『怪奇 江戸川乱山』(1937)など、埋もれた名作の数々も含まれています。また、戦争末期のミュージカルコメディ『愉しき哉人生』(1944)など、巨匠監督たちの作品にも再注目が集まります。

イベント情報


上映以外にも、特別なイベントが用意されています。8月9日には、無声映画の弁士による講演と三味線伴奏付きの特別上映が行われます。さらに、8月23日の上映後には、専門家による講演も予定されています。これにより、視覚だけでなく聴覚でも戦前の日本映画の魅力を堪能できます。

開催概要


本企画は、2025年7月15日から8月24日まで開催され、国立映画アーカイブ長瀬記念ホールで行われます。詳細なプログラムやチケット情報は、公式サイトで確認できます。

これまでの上映機会が限られていた貴重な作品が集まるこの上映会は、映画ファンだけでなく、歴史に興味がある方にもお勧めです。ぜひこの機会をお見逃しなく!


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