『ドリーム・アイランド』
2025-05-08 11:18:22

映画『ドリーム・アイランド』デジタルリマスター化プロジェクトが進行中!

ヴィム・ヴェンダースの幻の作品、デジタルリマスター化に向けた熱い戦い



映画監督ヴィム・ヴェンダースがナレーションを務めた幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド ーヴィム・ヴェンダースの失われた夢』がデジタルリマスターされるプロジェクトが進行中です。この作品は1991年に制作され、劇場未公開のまま長い間ファンの間で語り継がれてきました。2023年3月から開始されたクラウドファンディングが、いよいよ5月15日の23時59分をもって終了することとなり、プロジェクトの思いが再点火しています。

文化人類学者の激励コメント



このプロジェクトに向けて、文化人類学者で批評家の今福龍太氏が寄せた激励コメントが話題になっています。今福氏は、「このフィルムが現実に蘇ること、それこそ私たちのもう一つの奇蹟だ」と述べ、ファンや関係者に応援を呼びかけています。

また、プロジェクトの一環として解禁された追加場面写真が、作品の魅力を一層引き立てています。これらの写真には、ヴェンダース自身が描く「夢のシークエンス」や、映画の象徴的なシーンが収められています。

本作の魅力



『ドリーム・アイランド』は、ヴェンダースが「一番好きな作品」と語る『夢の涯てまでも』のために制作された「夢のシークエンス」を基にしています。この幻のフィルムは、東京を舞台にした実写ドラマとして制作され、ヴェンダースが自身の幼少時代に撮影した8mmフィルムも使用されています。
また、彼自身が出演・ナレーションを務めるこの作品は、ヴェンダースのフィルモグラフィー中でも特に歴史的価値のある作品と評されています。

魅力的なストーリー



『ドリーム・アイランド』の物語は、恋人を失った女性の想いが表現されています。彼女が感じる東京の景色は、周囲の人々とは異なる視点で描かれ、観察者であるヴェンダースはその感情を代弁します。そこには、大人社会が見逃してしまう「夢」や「純粋さ」が色濃く表現されています。また、本作中には、街中の音を拾い集める男や、純真無垢な少年が登場し、観る者を不思議な世界へと誘います。

プロジェクトの背後にある想い



2020年、ヴェンダースは『ドリーム・アイランド』のコピーを探すためにアソシエイト・プロデューサーにメールを送信しました。これが本プロジェクトの始まりとなり、制作チームは失われた映像素材を探し出すことに成功しました。この時、仲田早織氏がプロジェクトに参加し、故・仲田能也氏の思いを受け継ぎながら、本作を光の下に蘇らせる取り組みを決意しました。
彼女は、幼い頃に父と共に『ドリーム・アイランド』を観ていた経験をもとに、再びこの作品を世に広めることを夢見ています。

クラウドファンディングへの参加



この映画を愛する方々に向けて、クラウドファンディングへの協力を呼びかけています。成功すれば、『ドリーム・アイランド』が世界の映画祭でも上映される可能性があります。夢の場所、この幻のアートフィルムを一緒に体験するための一歩を踏み出しましょう。プロジェクトページはこちらからご覧いただけます。

公式情報




このプロジェクトに関与する全ての方々の想いと情熱がこもった『ドリーム・アイランド』。その再登場が期待される日が待ち遠しいです。


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