感謝の気持ちを手紙に込めて
ファミリーマートが主催する「ありがとうの手紙コンテスト」が2025年で17年目を迎えました。本コンテストは、全国の小学生を対象にした文部科学省後援のプロジェクトで、感謝の気持ちを言葉で表現することの重要性を学ぶ場として位置付けられています。応募受付は2025年6月1日からスタートし、9月30日まで行われます。作品はジャーナリストの池上彰氏を審査員長として、感謝の気持ちや表現力に基づいて厳正に評価され、文部科学大臣賞や各ブロックの最優秀作品賞が授与されます。
コンテストの目的と背景
このコンテストはこどもたちに手紙という形で感謝の気持ちを伝える喜びを学んでもらうことを目的としています。2009年に始まって以来、約25,000校・団体から45万通以上の作品が寄せられており、2019年には文部科学省の後援事業として正式に認められました。2022年には「文部科学大臣賞」が設けられ、手紙を書くことの意義がさらに強調された形です。
現代社会はデジタル化が進展していますが、手紙を通じて感謝の気持ちを伝えることの重要性が再認識されています。受賞者にはファミリーマートの社員が学校を訪問し、地域とのつながりを深める表彰式も行われることで、子どもたちの成長を応援します。それにより、「ありがとう」が溢れる温かい社会の実現を目指しています。
ありがとうの手紙が紡ぐエピソード
2024年に受賞した作品の中には、子どもたちが大切に育んできたエピソードがあります。中部・東海ブロックの平安紅葉さん(受賞当時3年生)は、遠く離れた宮古島に住むおじいちゃんに手紙を書くことから始まりました。この文通は1年半続き、おじいちゃんとの貴重な時間を共有することができました。彼女は、手紙を書くことで字がきれいになったり、未習の漢字を調べるようになったと言います。電話やメールで気持ちを伝えることが容易な時代ですが、手紙を書くことで相手を思いやり、文章を考える楽しさを知ったのです。
おじいちゃんのお返事では、手紙の温かみや特別感を感じ、何度でも読み返せることの素晴らしさを伝えています。これらのエピソードは、手紙が心をつなぐ重要なツールであることを教えてくれます。
応募の詳細
「ファミリーマートありがとうの手紙コンテスト2025」に応募できるのは、全国の小学校1年生から6年生まで。テーマは「ありがとうの気持ちを伝えよう」で、普段の生活や自然環境への感謝の気持ちを表現することが求められています。消印有効で、締切は2025年9月30日です。詳しい応募方法やコンテストの情報は、ファミリーマートの特設ホームページにて確認することができます。
コンテストを通じて、こどもたちが手紙を書くという行為を楽しみ、感謝の気持ちを深めることができれば幸いです。私たち一人ひとりの「ありがとう」が集まって、より良い社会をつくる一助になることを願っています。