フラッグフットボールの魅力と全国小学校への支援開始

フラッグフットボールの未来を支える教育支援事業

2025年度に向けて、全国の小学校でフラッグフットボールの普及が進められることになりました。これは、2028年ロサンゼルスオリンピックでの正式採用を受け、ますます注目が集まっているスポーツです。公益財団法人日本フラッグフットボール協会が実施するこの助成プログラムは、教育現場でのフラッグフットボールの発展を目指しています。これまでに8,000校以上を支援した実績を持つこの事業は、700校を対象に児童用教具と教材のパッケージを提供します。

フラッグフットボールとは？

フラッグフットボールは、アメリカンフットボールを基にしつつも、タックルではなく腰につけたフラッグを取ることで競技が進行します。接触がないため安全性が高く、身体能力や運動経験にかかわらず、誰もが同じチームで楽しむことができるのが魅力です。多様な役割があり、チーム全員で戦略を考えることを特徴としています。そのため、運動が苦手な子どもでも自分に合った役割を見つけることができ、成功体験を得られる機会が生まれます。

また、学習指導要領の中でボール運動系のスポーツとして取り上げられており、小学校の体育の授業や地域のスポーツクラブでも導入が進んでいます。

助成内容の詳細

助成プログラムには2つのパッケージがあります。フルパッケージでは児童用副読本「フラッグフットボールさくせんブック」を200冊、フラッグ40人分（青・赤各色）、ベルト40人分、そして先生用サポートガイドが含まれます。一方、ハーフパッケージでは副読本を50冊、フラッグとベルトはそれぞれ20人分が届けられます。

応募方法とスケジュール

応募は2025年7月14日から8月26日までの期間で受け付けます。申し込みは協会のホームページから行うことが可能ですが、応募が多い場合は抽選により助成校が決定されます。助成がフルパッケージでなくハーフパッケージになる可能性もあるため、理解しておく必要があります。助成校の発表は2025年9月上旬に行われ、順次発送される予定です。

実際の声

過去の助成校からは「運動が苦手な子どもたちでもコミュニケーションを取りながら役割を分担して楽しむことができた」、「ボール運動を通じて新たな楽しみ方を見つける結果となった」など、多くのポジティブな声が上がっています。特に異なる学年の子どもたちが一緒に活動できる点や、役割分担の重要性が評価されています。スポーツにおける技能の差が目立たないため、すべての子どもが楽しめる環境が整っています。

また、協会の公式サイトでは、授業に役立つ教材のダウンロードやルール動画も公開されています。体育の授業にすぐ活用できる内容で、初めて指導を行う先生でも安心して取り組めるよう配慮されています。