新たな味わいの発見!獺祭とオーストリア音楽のコラボ日本酒
日本酒の新しい世界を開く、旭酒造とオーストリアの共同プロジェクト「獺祭 未来を作曲」が誕生しました。この特別な日本酒は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽を取り入れて醸造されたもので、2025年大阪・関西万博のオーストリアパビリオンでの販売が発表されています。
日本酒と音楽の融合
「獺祭 未来を作曲」は、通常の酒造りとは異なり、音楽を聴かせることで酒質を高める新しい試みです。具体的には、ウィーン・フィルハーモニーのアンドレアス・グロースバウアー氏が指揮するユニットによるヨハン・シュトラウスⅡ世の「入り江のワルツ」が、発酵段階の獺祭のタンクに聴かせられました。この音楽の振動によって、酵母の動きに変化を与えつつ、新たな味わいが生み出されたのです。
ますます多様化する日本酒の世界において、音楽と酒の結びつきは、非常に興味深いアプローチです。旭酒造の社長、桜井一宏氏は「美味しいお酒は人々に感動を与えるものであり、音楽と同じように欠かせない存在」と語ります。
製造プロセスの魅力
この商品は、2024年にオーストリア連邦産業院の総裁、ハラルド・マーラー氏が旭酒造を訪問した際に始まりました。音楽の記録が完了したのは同年の8月、そしてその音源が手元に届いた後、10月からタンクでの聴かせ作業がスタートし、翌年の3月にようやく製品が完成しました。
製品の精米歩合は「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」と同じく23%ですが、音楽を取り入れた新しい製法により、その個性が際立っています。この試みの成功によって、日本酒の世界に新たな風が吹くことは間違いありません。
万博での体験
日本国際博覧会での初披露は2025年5月22日。その日を待ち望む酒好きも多いでしょう。この特別な酒は、万博終了の10月13日まで、オーストリアパビリオンにて楽しむことが可能です。また、関西の酒販店や百貨店でも取り扱いが予定されています。
未来への架け橋
オーストリアと日本は、歴史的に品質や職人技、伝統への敬意を共有してきました。それぞれの文化が重なり合うことで、「獺祭 未来を作曲」というプロジェクトが稼働したのです。マーラー氏は、「未来は手を取り合うことでより豊かになる」と述べ、このプロジェクトの意義を強調しています。
この酒を通じて、日本とオーストリアの文化的な交流が一層深まることを願っています。日本の食文化はもちろん、音楽との融合によって、新たな楽しみ方を見つけることができるこの「獺祭 未来を作曲」。新しい味わいの探求をぜひ体験してみてください。乾杯!