『War Bride』公開へ
2025-06-11 10:52:29

終戦80年目の真実の愛、映画『War Bride 91歳の戦争花嫁』公開決定

映画『War Bride 91歳の戦争花嫁』の誕生



2025年、終戦80年を迎えた日本において、私たちが忘れかけている歴史の一幕を描いた感動のドキュメンタリー映画『War Bride 91歳の戦争花嫁』が、8月2日から池袋シネマ・ロサなどで順次公開されることが決定しました。この作品は、戦争花嫁降臨という特異な人生を歩んだ桂子・ハーンの物語を通じて、真実の愛の力を再認識させるものとなります。

「戦争花嫁」とは

「戦争花嫁」とは、第二次世界大戦後に、連合国軍の兵士と結婚し、異国の地へ渡った日本人女性たちを指します。本作では、1951年に米軍兵士と結婚した桂子が、差別や偏見という抵抗に直面しながらも、真実の愛を貫いた彼女の生涯が描かれています。2022年12月に放送されたドキュメンタリーは大きな反響を呼び、観客の心に感動を与えました。

ドキュメンタリーから映画へ

映画版は、テレビ放送版からさらに34分の新たなシーンを追加した完全版となっており、桂子が戦後どのように日々を過ごしてきたのかを追った貴重なカットも収められています。また、2023年3月にはTBSドキュメンタリー映画祭で上映され、安らぎの中で桂子の想いが巡ります。さらに、2024年にはアメリカのPBSで放送予定、2025年にはフランス・パリのドキュメンタリー映画祭への参加も決定し、彼女の物語は国境を超えて多くの人に届けられることになります。

舞台化とその背景

桂子の人生を舞台化することも決定し、2025年8月5日から27日までよみうり大手町ホールで上演されます。この舞台で桂子を演じるのは女優の奈緒さんです。彼女は桂子に実際に会い、桂子の人生の深い部分に触れ、作品に対する想いを新たにしています。「戦争」や「花嫁」という言葉の響きのギャップに感じ入りながら、奈緒さんはこの物語に対する責任を感じています。

桂子の生きた証言

桂子は1945年に横浜大空襲を経験し、戦後すぐに選んだ結婚相手は米軍兵士でした。「私は日本を誇りにでき、アメリカが誇ってくれるような女性になりたかった」と彼女は語ります。その言葉の背景には、戦争の影がどれだけの人に涙を流させ、愛を貫こうとしたのかという真実が隠されています。

ドキュメンタリーの意義

80年が経過し、多くの語り手が失われつつある中で、今生きる桂子の言葉には、戦争を生き延びた真実の愛が宿っています。この映画は単なる上映にとどまらず、彼女の声を後世に届ける最後の機会とも言えるでしょう。歴史的に重要なこの作品を多くの方に観ていただき、その体験を共有することが何よりも重要です。桂子の生きた証と愛の物語を、ぜひ劇場で感じてみてください。

映画の公開情報

映画『War Bride 91歳の戦争花嫁』の公開は、2025年8月2日から始まり、放送スケジュールに基づいて池袋シネマ・ロサや全国の映画館で順次行われます。長野相生座・ロキシーでは2025年7月25日から1週間限定の上映も決定しています。桂子の人生を通じて、愛という普遍的なテーマを掘り下げるこのドキュメンタリーを、ぜひお見逃しなく! 彼女の物語の奥深さを感じ取る体験が待っています。


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