環境大臣賞受賞
2025-06-03 17:28:34

アイシンと花王が手掛けた常温防錆洗浄剤が環境大臣賞を受賞

アイシン、花王の共同開発が評価される



株式会社アイシンが花王株式会社と共同で開発した「常温防錆洗浄剤」が、国立環境研究所と日刊工業新聞社が主催する第52回「環境賞」で環境大臣賞を受賞したことが発表されました。この受賞式は2023年6月3日に行われ、環境保全に貢献する優れた取り組みとして高く評価されました。

環境賞の意義



「環境賞」は1974年に設立され、温暖化や資源の枯渇、生物の絶滅など、さまざまな環境問題に取り組む優れた企業や個人を表彰するものです。この賞は、公害問題の解決を目指し、環境の質の向上に寄与する活動を称えるものとして、長い歴史を持っています。アイシンの受賞は、その取り組みが社会に良い影響を与えていることを証明するものです。

常温防錆洗浄剤の特徴



アイシンが共同開発した「常温防錆洗浄剤」は、金属部品の洗浄に特化しています。具体的には、トランスミッションの金属部品の加工後や組立前の洗浄工程で利用されます。従来の洗浄工程では、洗浄液を加熱し、熱風で乾燥させることが必要であり、その過程で多くのCO₂を排出していました。そのため、アイシンの製造工程における環境負荷が大きいポイントとなっていました。

この常温防錆洗浄剤は、環境負荷を低減するために以下の3つの機能を備えています:
1. 高い洗浄力を保持しつつ常温での使用が可能
2. 熱風が不要で、乾燥が迅速に行える
3. 防錆処理が必要なく、高い防錆効果を発揮

これにより、アイシンは洗浄機1台あたり73%ものCO₂の削減に成功し、さらに防錆資材の使用量も減少させることができました。また洗浄液の使用期間を従来の3倍以上に延ばすことで、水資源の使用量も3分の1以下に抑える効果もあったとのことです。

持続可能な社会を目指して



アイシンは、ただ単に製品を提供するだけでなく、持続可能な社会の実現を目指しています。「生産」と「製品」の両面でカーボンニュートラル活動や廃棄物削減に力を入れています。この取り組みは、地域社会や他の企業と連携し、環境保全に対する意識を高めるものでもあるのです。

今後もアイシンは、お客様のニーズに応えながら、環境に配慮した製品開発を進め、持続可能な未来に向けて進化し続けることでしょう。アイシンと花王による共同開発の可能性は、今後のビジネスでも注目すべき点と言えます。


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