国立文楽劇場での文楽鑑賞教室の魅力
国立文楽劇場では、毎年恒例の文楽鑑賞教室が開催されます。このプログラムは、文楽の楽しさを解説のもとで体験できる素晴らしい機会で、参加者からは「わかりやすい」、「文楽がこんなに面白いとは思わなかった」と高い評価を得ています。今回の注目演目は、名作『三十三間堂棟由来』。文楽の深い世界に足を踏み入れるチャンスです。
演目とあらすじ
今年の演目の一つ、『三十三間堂棟由来』は、京都・三十三間堂の建立に使われた木をテーマにしています。この物語の主人公は、女房の柳(おりゅう)です。彼女は夫の平太郎と共に、熊野の山で平穏に暮らしていますが、突然の知らせが彼女の生活を揺るがします。それは、三十三間堂の棟木に使用するため、彼女の家の柳の大木が伐り出されるというもの。不安と困惑の中で、自身の正体や運命と向き合う柳の姿が描かれています。
親しみやすい解説
文楽に初めて触れる方には、特に「解説 文楽へようこそ」と題されたセッションがオススメ。専門の解説者が文楽の基礎知識や演目の概要を分かりやすく解説し、初めての観賞でもスムーズに理解できるよう配慮されています。また、当日は解説書や文楽の歴史が記された小冊子「文楽入門」も無料で配布され、多角的に文楽に触れることができます。
日本語字幕の表示
演目中には、日本語字幕が舞台上部に表示されますので、言葉に不安がある方も安心です。特に、英語解説と字幕が用意された『Discover BUNRAKU』や「大人のための文楽入門」特別プログラムも用意されており、英語話者の方にも配慮されています。これは、文楽の魅力を国内外の多くの人に伝えるための試みです。
公演情報
日程
- - 公演期間: 6月5日(木)~19日(木)
- - 午前の部: 午前10時30分開演
- - 午後の部: 午後2時開演
- - 特別公演: 8日(日)と15日(日)は「大人のための文楽入門」や『Discover BUNRAKU』が行われます。
- - 休演日: 10日(火)
料金
- - 一般: 4,200円(全席均一・税込)
- - 学生: 1,600円
- - 障害者割引: 障害者の方と介護者1名は2割引
チケットの購入
チケットは国立劇場チケットセンターにて予約が可能です。午前10時から午後6時までの受付で、電話またはインターネットから申し込むことができます。
この夏、国立文楽劇場の文楽鑑賞教室で、日本の伝統芸能の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。