小野測器が提案する音の不思議な世界
横浜市に拠点を置く株式会社小野測器が、神奈川大学みなとみらいエクステンションセンターと共同で子ども向けの生涯学習講座を実施しました。この取り組みは、企業と大学の連携による地域貢献の一環として位置づけられており、将来を担う若者たちに「音と振動」の分野に興味を持ってもらうことを目指しています。
2025年7月30日には、「計測器で遊ぼう!面白くて眠れなくなる「音」の世界」というテーマのもと、小学4年生から6年生を対象とした講座が行われ、午前と午後にわたり18名の児童が参加しました。
講座の内容と体験プログラム
今回の講座では、普段私たちが耳にする音の仕組みや、音に関する知識を楽しく学ぶことができました。特に印象的だったのが、自動車開発に関わるシミュレーター体験です。自動車の音や振動がどのようにして計測され、モノづくりにどのように影響するのかを実際に体感することで、子どもたちの興味をかき立てました。
実施内容の詳細
- - 無響室と残響室の体験:音の響きや減衰の違いを感じることができる無響室は、国内でも有数の規模を誇り、参加者たちは音の不思議を実感しました。
- - 音の基本についての授業:音の種類や波の性質など、基礎的な知識を学びつつ、身近な音を探求しました。
- - 自動車開発に貢献するシミュレーター体験:最新の技術を用いたシミュレーターを通じて、音と振動がどのように計測・評価されるのかを体験しました。
- - 計測機器の体験:実際の計測器を使い、音を測定する楽しさを体感しました。
子どもたちが生涯学習の場で楽しみながら学ぶ姿は、未来のモノづくりを支える人材へと成長する確かな第一歩になったことでしょう。このような企画は、今後も継続していく予定であり、地域社会とのつながりを大切にした活動として評価されています。
地域社会とのつながりを重視した取り組み
小野測器は1954年に創業以来、電子計測機器の製造や販売を行い、多岐にわたる分野で研究開発を支えてきました。近年では、次世代のエンジニア育成や地域貢献を重視し、地元の清掃活動への参加や子ども記者に対する取材協力などを通して、地域と密接な関係を築いています。今後もその姿勢を貫き、さらなる地域貢献に努めていくとしています。
この講座をきっかけに、音の世界に興味を持った子どもたちが、日本のものづくりを支えていく未来のエンジニアへと成長していくことを期待しています。