暑熱対策AIカメラ『カオカラ』がゴルフ場に初導入
ポーラ・オルビスグループの株式会社ポーラメディカルは、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)と協力し、暑熱対策AIカメラ『カオカラ』を7月1日から神奈川県茅ヶ崎市にあるGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスに設置しました。この新しい技術は、ゴルフを楽しむプレーヤーの暑熱対策を目的とした実証試験の一環として導入され、これまでにないスポーツ環境での健康管理を目指しています。
ゴルフ場の魅力と『カオカラ』の目的
GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスは、都心からのアクセスが良く、年間を通じて多くのゴルファーが訪れる人気のゴルフ場です。この場所は、海沿いの爽やかな風と「富士の借景」と呼ばれる美しい景色を楽しむことができる9ホールのパブリックコースの特長を持ち、初心者から上級者まで幅広いプレーヤーに利用されています。
今回の実証試験は、以下の3つの目的を持って実施されます。
1. スポーツ分野における顔解析AIの初導入を試みる。
2. ゴルフ場における夏季の暑さ対策として『カオカラ』の有用性を検証する。
3. プレーヤーが自己チェックを容易に行えるようにし、安全意識の向上を図る。
ゴルフ場の出入口には、氷嚢や経口補水液の準備もされており、プレーヤーが安全に楽しめる環境を整えています。実証試験の期間は7月から10月末まで計画されています。
『カオカラ』の機能と利便性
『カオカラ』は、タブレット型のAI機器で、利用者が顔をかざすことで自動的に顔の情報を解析します。このAIは、独自に学習したプログラムに基づき、顔色や表情、発汗の状態を評価し、外気温や湿度と統合してプレーヤーの体調の変化に対する気付きを促します。使用は簡単で、約3秒で判定が行われ、結果は色分けで表示されるため、直感的に理解しやすいと好評です。
管理者は、この機器が収集したデータを一元的に管理できます。特に赤色に表示されたケースでは優先して声かけを行い、適切なサポートが可能です。このように、AIによる暑熱対策はスポーツ界でも重要な役割を果たすことが期待されます。
未来のゴルフシーンと健康管理
ポーラメディカルは、ゴルフ場における暑熱対策を通じて、選手やプレーヤーの健康への関与を深めていく考えです。顔は心身の状態を映す鏡であると信じ、『カオカラ』を通じて人々のwell-beingを追求するための新たな取り組みと位置づけています。
この事業は、2024年3月から新規受注を開始する予定で、すでに多くの企業から関心を寄せられています。今後、あらゆるスポーツシーンにおけるAI技術の活用が進む中で、ゴルフ場での実証試験はその先駆けとなり、さらなる健康管理の進歩に期待が寄せられています。