中村美里杯：ザンビアの難民キャンプで初の柔道大会が盛況裏に開催

中村美里杯 in ザンビア

2025年6月20日、ザンビアのメヘバ難民キャンプで「中村美里杯」が開催されました。このイベントは、認定NPO法人グッドライフが運営するセカンドライフが後援し、ザンビアの柔道選手への支援を目的として行われました。

開催背景

世界難民の日を控え、柔道家の中村美里6段がザンビアに訪問。この様子は、国際的にも注目を集め、様々なメディアに取り上げられました。特に中村氏の柔道に対する情熱は、多くの難民キャンプの子供たちに夢と希望を与えました。

イベント詳細

イベントは3日間にわたって行われ、各日程は以下の通りです：

1. 2025年06月18日：ワークショップ in Lusaka
ザンビアの首都ルサカにあるOYDCにて、ナショナルチーム選手やコーチが約50名参加。パリオリンピックザンビア代表のサイモン選手も参加し、盛況なワークショップとなりました。

2. 2025年06月20日：ワークショップ in Meheva Refugee Camp
本来予定されていたUNHCR主催のイベントは延期されたため、急遽メヘバ難民キャンプ内でのワークショップが実施されました。中村6段が難民チームを指導し、有意義な時間を共有しました。

3. 同日：中村美里杯 in Meheva Refugee Camp
ザンビアの3つの難民キャンプから選手を招いて行われた体重別の柔道大会。この取り組みはザンビアの歴史において特異な試みであり、現地の子供たちにとって大きな意味を持つものでした。

難民と柔道

ザンビアにおいて柔道は、ただのスポーツではありません。子供たちの未来を明るくする手段として、就職機会を得るための重要な手段とされています。大会での好成績が、彼らの人生に変化をもたらす可能性を秘めています。このため、参加者たちは全力で試合に挑みました。大会のフィナーレでは、メヘバ難民キャンプチームの優勝が決まり、会場は歓声に包まれました。

メディアの反響

このイベントは中村美里さんの到着を報じる記事が出るなど、ザンビア国内で大きな注目を集めました。国営放送や各種メディアプラットフォームで取り上げられ、多くの人々に感動を与えています。

日本からの支援

日本から寄付された柔道着やタペストリーは、中村美里杯の成功に大きく貢献しました。特に、柔道の精神を象徴するタペストリーは選手たちに深い感銘を与えました。また、講道館や東海大学からの支援も受け、チームの成長を促進しました。

まとめ

中村美里杯は、柔道を通じてザンビアの難民の子供たちに希望を届けただけでなく、日本とザンビアの文化交流に新たな一歩を刻む重要なイベントとなりました。今後もこのような取り組みを続けることで、より多くの人々に笑顔を届ける活動が広がることを期待しています。柔道着を寄付してくださった皆様やサポートをしてくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。