第20回難民映画祭2025オープニングイベントのご報告
11月6日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて特定非営利活動法人 国連UNHCR協会主催の「第20回難民映画祭2025」が華々しく開幕しました。今回の映画祭では、世界中から集めた選りすぐりの9作品が上映され、特にオープニングを飾ったのは、スーダンの難民について語るドキュメンタリー作品『ハルツーム』です。この作品は、戦火を逃れた5人の実体験を元にしており、難民の現実を浮き彫りにしています。
このイベントは、著名なUNHCR親善大使であるMIYAVIと、実業家・モデルとしても知られる紗栄子さんを迎え、前半のパネルディスカッションが進行されました。MIYAVIは、UNHCR親善大使としての活動の背景や、彼自身が感じる民族間の分断について話し、
「映画を通じて私たちが難民の厳しい現状を理解し、共感を広げることができる。こういった映画祭は、支援の力を結集し、一つにまとまる機会となります。」と力を込めました。
続いて、紗栄子さんは、彼女がなぜ支援活動に関わるようになったのかや、Think The DAYを設立した理由について語りました。「自分が支援活動に参加して、その輪を広げることが未来に繋がるのだと思います。」と述べ、個々のアクションの重要性を強調しました。
映画『ハルツーム』の上映後、人気俳優の石原さとみさんが加わり、MIYAVIと共に映画を通じた共感の広がりについて意見を交わしました。石原さんは、「子どもたちが世界問題を自分事として捉えられるよう、まず親として私が変わらなければと思った。今回の映画祭に参加できて光栄です。」と心情を語りました。MIYAVIは、難民キャンプで出会った少年の話をしながら、「この映画祭は単なるお祭りではなく、重要な機会。重いテーマを扱う映画を観ることで向き合うことができる。」と映画の意義を訴えました。
イベントの締めくくりとして、参加者たちから力強い応援メッセージが寄せられました。紗栄子さんは「誰もができる小さなアクションがつながって、幸せの輪を広げていくことを願っています。」とし、石原さとみさんも「映画を観て、多様な視点を知ることができ、自分の心も動かされました。」と語り、MIYAVIは「異なる分野の方々と協力し、支援の輪を広げていくことが大切です。」と、行動へ繋げるよう呼びかけました。
このように、難民映画祭はただの映画上映にとどまらず、参加者に積極的なアクションを促し、社会への意識を高める重要な機会となっています。まだまだ現実の厳しさを感じ取るには時間がかかりますが、この映画祭が持つ力を信じて、一歩を踏み出していくことが求められています。
開催概要
- - オンライン開催: 2025年11月6日(木)~12月7日(日)
- - 劇場開催:
- 東京:11月6日(木)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
- 大阪:11月13日(木)TOHOシネマズ なんば
- 東京:12月2日(火)・3日(水)イタリア文化会館
上映作品
世界中から選ばれた9作品が上映され、特に日本初公開の作品を含んでいます。そのストーリーは、困難を抱える難民たちの力強さを描いています。
参加方法
参加者は、公式ウェブページからオンライン鑑賞または劇場鑑賞への申込みが可能です。皆さまの参加をお待ちしております。詳細は公式ウェブページでご確認ください。