新たなショートフィルムの可能性を探求するサイバーエージェント縦型アワードが世界公募を開始
米国アカデミー賞に公認され、アジア最大級の短編映画祭であるショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)が、2026年の開催に向けた動きを強化しています。特に注目すべきは、株式会社サイバーエージェントとのコラボレーションによる「サイバーエージェント縦型アワード」の設立です。これは、新しいショートフィルムの表現手法を取り入れた作品を対象に、特に「高い効果・表現力」を持つ縦型動画のクリエイティブを評価するためのアワードです。
このアワードは、ショートドラマやブランデッドムービー、観光映像など、縦型動画から生み出される多様な表現を称賛し、先進的なクリエイティブを世に広めることを目的としています。特に、高い創造性やメッセージ性を兼ね備えた作品が期待されており、分野を問わず幅広い応募が見込まれています。
2025年には第1回の授賞式が行われ、初回のノミネートには「こねこフィルム」など5団体が名を連ねました。アワードを獲得したこねこフィルムは、岩井俊二監督から「皆さんの表情を見ると、思わず笑顔になってしまいます」とコメントされるなど、映画的な世界観と日常生活の架け橋を描くことに成功しています。
さらに、2026年度では国内外の参加を促進するため、一般公募が始まり、前年以上の応募数が期待されています。特に、様々な表現形式や高い演出レベルを求める声が高まっています。受賞者には賞金50万円と、副賞として極AIお台場スタジオでの体験ツアー及び作品制作権が付与されることが発表されています。
極AIお台場スタジオは、AIや3DCGを活用し、クリエイティブ制作の最大化を図る最先端施設です。3台のLEDウォールやボリュメトリックキャプチャ技術を用いた編集・収録室など、最先端の環境が整っています。これにより、クリエイターたちは新しい表現の可能性を広げることができます。
岩井俊二監督は、「最近の縦型動画の躍進は目覚ましく、新しい表現方法として存在感を増してきています。次回のアワードがどのように進化するのか、楽しみにしています」と期待を寄せています。また、サイバーエージェントの安藤達也氏も「世界的に注目されるフェスティバルで、このアワードを続けることができて光栄です。表現に挑戦するクリエイターたちとの出会いを心待ちにしています」とコメントしています。
サイバーエージェント縦型アワードの応募は2026年1月31日までで、ライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門から参加が可能です。革新的なフォーマットに対する取り組みを示すことが重要で、応募者は「縦型フォーマット」を含む形で応募を進めてください。
この新たなアワードが、今後のショートフィルム界にどのような影響を与えるのか、目が離せない展開が続くでしょう。