2025年度NTA欧州遠征レポート
公益財団法人日本ハンドボール協会が主催するナショナルトレーニングアカデミー(NTA)の2025年度欧州遠征が、9月の初旬にスウェーデンで行われました。今回の遠征は、将来日本を代表する選手たちを育成することを目的とし、さまざまなプログラムを通じて国際経験を積むことを主眼に置いています。この活動に選ばれたのは男女各16名の高校1年生たちです。
遠征の目的
NTAのこの遠征は、現地クラブとの試合、プロコーチからの直接指導、プロリーグの観戦、さらには選手同士の交流を通して彼らの成長を促進することを狙っています。スウェーデンのルンドに位置するLUGIクラブの協力もあり、より豊かな経験ができました。
選手は普段味わえない体格差や戦術、フィジカルの強さに直面し、国際舞台に立つための心構えを実感したことでしょう。将来的には世界選手権で戦うことを想像し、この経験が日々の練習の動機付けとなったのは間違いありません。
充実したプログラム
遠征では以下のプログラムが特に重要視されました。
1.
現地クラブとのエキシビジョンマッチ
2.
プロフェッショナルリーグの試合観戦
3.
プロ指導者によるトレーニング
4.
選手・コーチ間のディスカッション
これらを通じて選手たちは、競技の技術だけでなく、国際感覚を養う良い機会にも恵まれました。試合を通じての実践的な学びや、他国の選手たちとの意義ある交流も大きな収穫です。
特に、選手たちは食事会や試合を通じて国際交流を楽しみ、外国語の壁を越えて仲間と心を通わせた様子が印象的でした。試合において男子チームは3試合中2勝を収め、チームワークの重要性を再確認したようです。
選手コメント
選手たちが得た体験について、多くの自信とさらに高みを目指す機会となったことがわかります。浦和学院高校の永井逸晟選手は、他国のプレースタイルを体感し、外国人選手との交流の中で成長を感じたと語ります。また、関東第一高校の髙木陽樹選手は、自身のディフェンス力が通用したことに喜びを表現。
さらに、白梅学園高校の久保星良選手は、世界のレベルを知ることで自らの強化目標を新たに設定しました。華陵高校の河口心愛選手も、現地での練習を通じて多くの知識と技術を得たと話します。
選手育成の未来
公益財団法人日本ハンドボール協会の嘉数陽介チームディレクターは、国際経験が将来の日本代表強化につながることを期待し、選手たちに各自の成長を続けてもらうことを願っています。今回の遠征が選手たちにどのような影響を与え、彼らが未来の競技シーンで活躍する姿を楽しみにしています。
終わりに
最後になりますが、遠征の成功は多くの協力の賜物です。日本スポーツ振興センターや日本ハンドボール協会の支援、選手たちをサポートしている所属学校や関係者のご尽力に感謝いたします。これからもNTA事業のさらなる発展と、選手たちの活躍をサポートしていきます。