舞台『殿様と私』
2025-02-13 18:56:21

笑いと涙の傑作劇『殿様と私』が松本に登場!見どころとキャストは?

笑いと涙の狭間で紡がれる物語「殿様と私」



2025年2月、まつもと市民芸術館で開幕する舞台『殿様と私』は、日本の演劇界をリードする作家・演出家マキノノゾミの手により作られた傑作戯曲です。本作は、2007年の初演以来、多くの観客を魅了してきました。

舞台の背景は明治19年、鎖国をやめた日本が急激に西洋化していく時代。白河義晃子爵(演:升毅)は、行き場を失ったまま、西洋文化に戸惑いを感じつつ、時代遅れの討ち入りを決意します。しかし、息子の義知(演:久保田秀敏)の提案で、ダンスパーティーを通じて敵に立ち向かうことを決意するストーリー。この思いを抱く家族の様子が、絶妙なコメディとして描かれています。

充実したキャストたち



主演の升毅は、頑固な殿様を魅力的に演じ、観客に笑いと共感を与えます。殿様としての威厳や愛情溢れる一面が同時に描かれ、ただの時代遅れの人物に留まらない深みを持っています。彼の奮闘を見守る娘・雪絵役の平体まひろは、西洋の文化に対し成長していく姿を瑞々しく表現し、多くの観客の心をつかむことでしょう。

また、ダンスを教えるアメリカ人アンナ役の水夏希は、凛とした姿とお茶目な一面を見せ、観客に親しみやすいキャラクターを提供します。三太郎役の武居卓や、家令の松村武など、その他の役者もそれぞれ異なる魅力を持ち寄り、作品に深みを加えています。

文化の違いが生む喜劇



本作では、日本語を母語とする義晃達と、英語を話すアンナとのコミュニケーションの難しさが主題として扱われています。しかし、すべてのセリフは日本語でありながら、観客にはそれが異なる言語であることが理解できるつくりになっているのが面白いポイントです。この演劇的な試みは、観客に想像力を働かせ、物語への没入感を与えるでしょう。

明治時代の背景はありますが、物語が描く「変化への不安」と「新しい挑戦」は、現代人にも共感を呼び起こします。頑固な殿様の姿に笑いつつも、時代の流れに翻弄される人々の姿に共感する瞬間があるでしょう。

上演情報



『殿様と私』は、2025年2月13日から16日まで松本市民芸術館で上演され、その後は2月28日から3月2日まで大阪の近鉄アート館でも公演されます。単なる笑いだけではなく、感動や考察を促すこの作品、ぜひ劇場で体感していただきたいと思います。

マキノノゾミのコメントも紹介された本作は、キャストの個性が際立つだけでなく、さまざまなメッセージを届けてくれることでしょう。

この感動的な舞台で、笑いと涙を一緒に味わってみませんか?


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