エムケー精工、洗車機生産体制を一新
エムケー精工株式会社(本社:長野県千曲市、代表取締役:丸山将一)が、新たに大型車両用洗車機「ビッグウォッシャーアバンザード」の生産体制を強化しました。様々なニーズに応えるべく、これまで信濃町の工場で行っていた生産を本社の千曲市に移し、6月23日から新たな生産ラインの運用を開始しました。
近年、トラックやバスの運転手の高齢化や人手不足が深刻化しており、特に2022年から施行された労働基準法の影響で、運転手の労働時間に制限が設けられました。これによって、各社は直面している輸送力不足に対応するため、運転手の仕事の負担を軽減する必要性が高まっています。そこで注目されているのが、大型車両用洗車機です。
生産移転の背景と目的
エムケー精工は以前より、トラックやバス向けの門型洗車機を信濃町の工場で製造してきましたが、最近の需要増加に応じた生産能力の向上が求められていました。特に、大型車両用洗車機、「ビッグウォッシャーアバンザード」が評価され、需要が高まる中で、より効率的に生産を行う必要が生じたのです。
新たに本社工場で生産を行うことで、スペースの拡充と生産効率の向上が実現され、お客様への納品までの時間も短縮されます。また、トラックやバスの運転手にとって、洗車の時間が短縮されることは、大きな負担軽減につながります。
洗車機が実現するドライバーの負担軽減
「ビッグウォッシャーアバンザード」は、スピード洗車機能を搭載しており、トラックやバスを手洗いする場合、通常は1時間ほどの時間を要するところ、最短3分53秒で洗車を完了します。この短時間での洗浄が、運転手の労働時間を大幅に削減します。特に、車種判別センサーを用いた洗浄方法と的確なブラッシングが、効率的に車両の汚れを取り除きます。
さらに、この大型車両用洗車機は節水設計にも配慮されており、10tトラック1台で洗車に使用する水量は約135L。手洗いで必要な水量が300〜500Lであることを考えると、環境にも優しく、コスト削減にも寄与しています。
多様なオプションで利便性向上
「ビッグウォッシャーアバンザード」は洗車機としての基本機能だけでなく、さまざまなオプションも揃えております。普通車向けの洗浄システムや、冬季に増加する融雪剤を効果的に取り除くための固定式下部洗浄システムなど、ニーズに応じた選択肢を提供することで、さらなる利便性を実現します。
これからも、エムケー精工では、時代のニーズに応じた生産体制を整えつつ、ドライバーの負担軽減に役立つ製品を追求していく所存です。今後の展開にも期待が寄せられています。