陸上自衛隊の歌姫・鶫真衣が魅せるオール鈴木英史プログラムの祭典

陸上自衛隊の歌姫が奏でる音楽の饗宴

2025年11月2日、京都コンサートホールにて行われる「第8回京都定期演奏会」では、陸上自衛隊中央音楽隊のソプラノ独唱、鶫真衣（つぐみまい）3等陸曹を迎えた特別な公演が行われます。日本で最も伝統的な交響吹奏楽団であるOsaka Shion Wind Orchestraが開催するこの演奏会は、著名作曲家・鈴木英史氏の還暦を祝う意味でも意義深いイベントです。

鈴木英史氏の作品を中心に

今回の演奏会では、鈴木英史氏の作品が中心に据えられており、事前に特別に編曲された楽曲も最初の舞台で披露されます。特に注目すべきは、鈴木氏の「交響曲第1番」が全面改訂され、楽章も1つ追加されたことにより、初演の舞台を迎える点です。アレンジにあたっては、ダグラス・ボストック氏の熱意とこだわりが光ります。

そのほかのお披露目曲には、2025年特別版として生まれ変わった「英雄の悲劇」シリーズから『信長～ルネサンスの光芒』や『大いなる約束の大地～チンギス・ハーン』が含まれており、聴衆の期待が高まります。また、2024年5月には台湾で熱狂を呼び起こした『吹奏楽のための「光の祭典」』もフィーチャーされます。

鶫真衣の魅力

ソプラノ独唱を担当する鶫真衣は、国立音楽大学や洗足学園音楽大学での研鑽を経て、2014年には初めて陸上自衛隊の音楽隊に芸術家として招かれました。彼女の独特の歌声と表現力は過去の多くの演奏会で聴衆を魅了し、多数の受賞歴も持つ実力派です。今回は特に、改訂された『払暁雄誥～あかつきの歌』を通じて、その豊かな音楽性を余すところなく発揮します。