未来の人工芝
2025-06-10 14:50:16

ミズノとカネカが進める未来への一歩―生分解性人工芝シリーズ誕生

サステナブルな未来を育むために



ミズノと株式会社カネカが共同で開発した「生分解性人工芝シリーズ」が、環境にやさしいスポーツフィールドの未来を切り拓くことを目指しています。この画期的な人工芝は、2025年内に市場に登場する予定で、海で自然に分解される性質を持っています。これにより、マイクロプラスチックの流出問題に対する一助となることが期待されています。

海洋環境を守る役割



プラスチック問題が深刻化する中、ミズノとカネカは、人工芝や充填材に使用される原料の見直しを行いました。これまでは、石油由来の樹脂が主流であったため、経年劣化によって発生するマイクロプラスチックが海洋環境に影響を及ぼす懸念がありました。しかしながら、「生分解性人工芝シリーズ」はカネカの生分解性バイオポリマー Green Planetを使用しており、充填材や摩耗した人工芝葉が海に流出しても水と二酸化炭素に分解されるため、環境負荷を大幅に軽減します。

これまで多くの対策が講じられてきましたが、依然として意図しない流出の問題は解決されていませんでした。新たに開発されたこのシリーズは、スポーツフィールドでの使用において、環境への配慮をしながらも高い性能を維持することが可能です。

高性能を兼ね備えたデザイン



新しい生分解性人工芝は、パイル部分にGreen Planetを使用した屋内型ロングパイル人工芝で、すべて日本国内で製造されています。特殊な樹脂の配合と製造条件を設計し、他の人工芝と同じような風合いを持ちながらも、実際には高いスポーツ性能を発揮します。そして、充填材は適切なクッション性を持ち、水よりも重く設計されているため、流れにくい特性を生かしています。

ミズノとカネカの取り組み



ミズノは、過去30年以上にわたり環境に配慮し続けてきました。充填材が飛びにくい人工芝や茶殻リサイクルの充填材など、持続可能な社会を実現するための製品を開発してきたのです。一方、カネカは「健康を世界に」という理念のもとに、環境、食糧、健康の問題に取り組んでおり、未来のサステナブルな社会を目指しています。

さらに、今後は屋外型の海洋生分解性人工芝の開発も進められる予定であり、全国のスポーツ施設や商業施設への導入を目指しています。これにより、スポーツが行われる場所が清潔で安全な環境で維持されることが期待されます。

まとめ



ミズノとカネカが手掛ける「生分解性人工芝シリーズ」は、環境への負荷を軽減しながら、スポーツを楽しむための新たな選択肢として注目されています。2025年の発売を楽しみにしつつ、私たちも身近な環境を考え、持続可能な未来に向けて一歩踏み出す時が来ています。詳しくは、こちらをご覧ください。


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