脊髄損傷治療の未来を走る!
2026年の参加登録が始まった「Wings for Life World Run」が、再び地球を駆け巡ります。このイベントは、非営利の脊髄研究財団であるウィングス・フォー・ライフ財団が主催し、毎年5月に行われるチャリティーランです。脊髄損傷の治療法発見を目的とするこの特別なランニングイベントで、参加者たちは希望の光を持って走ります。
Wings for Life World Runとは?
「Wings for Life World Run」は、全世界のランナーが同時にスタートするユニークなイベントです。参加費は全額、脊髄損傷治療の研究資金として寄付されます。この大会は、誰もが参加できる「インクルーシブ」な設計がなされていて、初心者からプロのアスリートまで、さまざまな人々がそれぞれのスタイルで参加できます。特に注目すべきは、車いす利用者も参加できる点です。
全ての参加者に共通する目標は、脊髄損傷を克服し、人生の可能性を広げる未来を追求することです。
地球規模のユニークなランニングイベント
このイベントの特徴は、ゴール地点が存在しないことです。スタートから30分後には、キャッチャーカーが参加者を追いかけ始め、追い抜かれた時点でその参加者はレースを終了します。これにより、参加者は自己の限界を試す新たな体験を得ることができます。
「Wings for Life World Run」には、追跡車が実際に追いかける「フラッグシップラン」、スマホアプリを利用して自由なコースを走る「アプリラン」、そのアプリランの参加者が特定の場所に集合する「アプリランイベント」の3つのスタイルがあります。
過去の実績と参加者の声
2014年の初開催以来、191の国と地域から187万人以上が参加し、総額6,053万ユーロ(約99億円)が研究資金として寄付されてきました。2025年には、310,719人が参加し、日本国内では3,676人がエントリーしました。参加者の中には、脊髄損傷を経験した方々とともに活躍するアスリートたちがいます。
例えば、車いすアイドル活動を行う仮面女子の猪狩ともかさんや、車いすYouTuberの渋谷真子さんなどがその一例です。彼らは、このイベントがいかに意義深いものであるかを語っており、参加することで得られる感動を伝えています。医療現場で働く屋代沙由未さんは、脊髄損傷の治療研究につながるこのイベントに参加することで、自身の走るモチベーションが高まると語ります。
2026年大会に向けて
次回の2026年大会では、すでに世界で40か所以上でアプリランイベントが開催予定です。日本では、専用アプリを使ってアプリランやアプリランイベントに参加でき、全国の参加者が一つとなって共に走ります。この大会を通じて、全人類が希望を見出す瞬間がまた訪れることでしょう。
Wings for Life World Runのスポーツディレクターであるコリン・ジャクソン氏は、「全世界の人々が同時にスタートするこの体験は、感動的で忘れられない」と述べています。
医療研究の進展と寄付の活用
ウィングス・フォー・ライフ財団が支援する研究や臨床試験は大きな進展を見せています。テキサス大学のマイケル・キルガード教授が開発した「迷走神経刺激療法」などがその一例で、脊髄損傷患者の腕や手の機能改善に効果があることが示されています。このような研究が進むことで、脊髄損傷に対する希望は一層高まっています。
参加方法
「Wings for Life World Run 2026」は2026年5月10日(日)日本時間の20時に開始予定です。参加費3,900円は全額寄付されます。参加資格は16歳以上で、ハンドバイクは対象外ですが生活用車いすの利用は可能です。参加登録は公式サイトで行えます。さあ、あなたもこの未来に希望を届ける一歩を踏み出しましょう!
詳細な情報は公式サイトをチェックしてください。
Wings for Life World Run 公式サイト