キッザニア東京に新たに誕生した「ホテル」パビリオンの魅力とは？

2025年12月15日、こどもたちが多様な職業体験を通じて成長する施設、「キッザニア東京」に新たな「ホテル」パビリオンが誕生しました。このパビリオンは、ホテル業界の重要なスポンサーである株式会社東横インにより設立され、こどもたちにホテルでの仕事を楽しく学ぶ機会を提供します。

オープニングセレモニーの様子

オープニングセレモニーでは、ホテル評論家として名高い瀧澤信秋氏が講演を行いました。彼は、ホテル業界の変化や、サービス業における「おもてなし」の本質について語り、特に「人」を重視することの重要性を強調しました。自動化が進む中で、ゲストとの接触が減る懸念がある一方で、ホテルの魅力はやはり「人の魅力」にあると彼は語ります。

瀧澤氏は、スタッフが「おもてなしとは何か」という質問を子どもたちに投げかけ、その答えを自ら考える機会を設けることで、受け手としての視点を育てることが重要だと述べました。子どもたちが体験を通じて、この「おもてなし」を実践し、心を思いやる力を育てることを期待しています。

ユニフォーム紹介と体験アクティビティ

セレモニーでは、子どもたちが「ホテリエ」「メイクスタッフ」「パントリースタッフ」などのユニフォームを紹介しました。ホテリエはネイビーと水色の可愛いユニフォームで、フロントでの挨拶「お帰りなさいませ」も披露しました。

また、メイクスタッフの白黒縦縞のエプロンや、パントリースタッフのグレー基調のユニフォームも登場し、子どもたちは笑顔でパントマイムを交えながら紹介しました。こうした体験を通じて、ホテル内での役割や職務を理解し、実際の業務につながるスキルを身につけることでしょう。

特大模型の点灯式

さらに、東横インの屋上看板の特大模型の点灯式も行われました。子どもたちはアクティビティで得たIDカードを使って、点灯の瞬間を体感しました。光が看板を照らす瞬間は、子どもたちにとって特別な思い出となることでしょう。

期待する成長と学び

株式会社東横インの代表取締役社長、黒田麻衣子氏はこの取り組みの意義について熱く語り、おもてなしの心が育まれる場所であることを強調しました。お客様の笑顔を促進し、その背後にある思いやりの心を学ぶことが、今の子どもたちの未来にどれだけ重要であるかを示しています。彼女は、「ホテル」パビリオンで数多くの素敵な笑顔に出会えることを楽しみにしています。

また、KCJ GROUPの圓谷道成社長も、子どもたちへのおもてなし体験が自分たちの理解を深め、相互理解が生まれていくことを願っていると語ります。この「ホテル」パビリオンでの経験が、彼らの成長に寄与することを期待しています。

このように、キッザニア東京の「ホテル」パビリオンは、子どもたちにとって楽しさや学び、そして人を思いやる心を育てる貴重な場となることでしょう。今後、この新たな試みを通じて、より多くの子どもたちがホテル業界の魅力に触れ、未来の「ホテリエ」として成長していくことを期待しています。