セキトオ・シゲオが魅せる新たな世界
このたび、セキトオ・シゲオによる新しいミュージックビデオ「ザ・ワード II」が、アートコレクティブのOverLightShowとのコラボレーションによって公開されました。このビデオは、1970年代のリキッドライト技術を用いてアナログの手法を駆使し、現代の高解像度映像で再構築されています。
1970年代のリキッドライト技術を再現
このビデオの魅力は、ドリーミーでサイケデリックなサウンドを視覚的に表現するところにあります。セキトオが描く音楽的な宇宙を、映像で体験することができ、視聴者はその深い世界に没入していくことでしょう。コラボレーションを行ったOverLightShowの大場雄一郎さんは、オリジナルのスタイルを尊重しつつも、今の時代に合わせた作品を目指しました。「Word(ことば)とLight(ひかり)」というテーマで映像を編む試みが、大変魅力的です。
エレクトーンの名曲「ザ・ワード II」
「ザ・ワード II」は、もともとエレクトーンの練習曲として作られたものであり、近年では多くのアーティストによってサンプリングや引用が行われ、さまざまな新しいリスナーに受け入れられています。特に、Mac DeMarcoの楽曲やTravis Scottのサンプリングによって、その魅力はさらに広がりを見せています。
この新しいミュージックビデオは、セキトオ・シゲオの音楽を新たな視点から伝える力強い作品であり、リスナーには新たな感動を呼び起こすことでしょう。
J-DIGSとセキトオ・シゲオの関係
セキトオ・シゲオは、日本コロムビア傘下の音楽発掘プロジェクト、J-DIGSの一環として再評価されています。J-DIGSでは、過去の名曲が現代に再発見される場を提供し、多くのファンに愛されています。そして、11月1日には「J-DIGS Reissues」として、セキトオの代表作もリリース予定です。
音楽家としての彼の影響力は今も健在で、多様なジャンルのリスナーから支持を受け続けています。
OverLightShowの活動
OverLightShowは、映像制作だけでなく、ライブパフォーマンスやインスタレーションアートの分野でも活躍しています。今回のコラボレーションによって、アナログ技術を生かした映像表現が新たな地平を切り開くことでしょう。彼らの描く映像世界は、まさに視覚と音の調和を探求したものです。
セキトオ・シゲオとその再評価
セキトオは、1975年から1977年の間に「華麗なるエレクトーン Special Sound Series」として名作を発表し、その後も教育者や演奏家として活動を続けてきました。近年、彼の楽曲は国内外で幅広いアーティストに引用され、セキトオ自身の再評価が進んでいます。「ザ・ワード II」はその最たる例であり、バレアリック、ドリーム・ポップ、サイケデリックの要素が取り入れられた作品として、多くのファンに親しまれています。
最後に
この新しいミュージックビデオ「ザ・ワード II」は、音楽と映像の両方の面から楽しめる作品であり、ぜひ一度視聴してその世界観を体感してみてください。セキトオ・シゲオの音楽が、今なお魅力を放っていることを実感できるはずです。さらに、今後のリリースにも注目が集まります。