フラメンコの新境地を切り開く『ANTIPODAS』
今年の夏、東京の杉並公会堂小ホールで開催されるフロレンシア・オスの舞台『ANTIPODAS』が2日間にわたり上演されます。これは、スペインで展開されるフラメンコの新たな潮流、いわゆる“フラメンコ・コンテンポラリー”のひとつであり、その独特の表現力に多くの注目が集まっています。
フロレンシア・オスは南米チリ出身のフラメンコダンサーであり、ソロ作品の発表から4年で国際的な舞台に不可欠な存在へと成長を遂げました。2021年に発表した『ANTIPODAS』は、その革新的なスタイルと強いメッセージ性から、多くの国で上演され続けており、次世代を担うアーティストとしての地位を確立しています。
舞台の背景と内容
『ANTIPODAS』は、姉妹であるフロレンシアとイシドラ・オリアンが共演するミニマルな作品です。フラメンコダンスとチェロの演奏が融合し、二人の女性が舞台上で協調しあう姿を描き出します。この作品は“二重性”や“影”といったテーマを取り入れ、自己のアイデンティティや存在感に迫ります。
初演はスペインのヘレスで、その後、フラメンコ界の最高峰である“ビエナル・デ・セビージャ”でも取り上げられました。フロレンシア・オスは、その卓越したダンス技術で観客を魅了し続けています。
共同制作の魅力
完成度の高い作品に仕上がる背景には、フロレンシアとイシドラの強い結びつきがあります。イシドラはチェリストであるだけでなく、かつて舞踏にも携わった経験があり、その自然な動きでフロレンシアのダンスと完璧に調和しています。このような、身体表現における相互作用は、観る者に忘れられない印象を与えます。
舞台の美的センス
舞台の設計はシンプルでありながらも、非常に高い美意識が感じられます。モノトーンやアースカラーを基調とした装飾は、フラメンコの力強さを際立たせ、観客はその繊細な美しさに心を打たれることでしょう。また、音楽も重要な要素であり、フラメンコの伝統的なリズムと現代的なメロディが見事に調和しています。
期待されるパフォーマンス
特に注目すべきは、杉並公会堂小ホールという親密な空間での開催です。観客は、フラメンコの衣装が擦れる音や微細な動きまでも感じられる距離で、まさに贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。アジアでの初演となる『ANTIPODAS』は、観客に心の琴線に触れる瞬間を提供します。
詳細情報
『ANTIPODAS』は、7月14日(月)19:30と、15日(火)15:00、19:00の3公演が予定されています。チケットはS席が13,800円、A席が12,000円、B席が8,800円で、グループ割も用意されています。
ご予約はLivePocketやイープラス、公式サイトから行うことができます。この機会に、フラメンコの新たな風を感じる特別な夜をご体験ください。
公演概要
- - 開催日: 7月14日(月)、15日(火)
- - 会場: 杉並公会堂小ホール
- - 料金: S席 13,800円、A席 12,000円、B席 8,800円
- - チケット購入: 公式サイトから
フロレンシア・オスとイシドラ・オリアンによるこの珠玉のフラメンコ作品を見逃すことなく、是非お楽しみください。