若手映画作家育成の未来を切り開くndjc2025監督募集
文化庁が後援する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」では、未来の映画界を牽引する新しい才能を発掘するために、参加監督の公募が始まりました。このプロジェクトは、2006年度から映像産業振興機構(VIPO)が文化庁から委託を受けて運営しており、今では多くの若手映画作家たちがここを通じて成長してきました。
20年の歴史とその成果
本年度で20年目を迎える本プロジェクトからは、これまでに89名もの監督が誕生しています。驚くべきことに、参加者の40%以上が商業長編映画監督としてデビューを果たしており、実際に映画界での活躍が見られるのです。近年では、山中瑶子監督が『ナミビアの砂漠』でカンヌ国際映画祭で受賞するなど、国内外で評価を得る作品も多く、契機となる場となっています。また、参加者の中には、Amazon MGMスタジオ製作の大作『沈黙の艦隊』を担当する吉野耕平監督のように、ますます注目を集める若手も登場しています。
ndjcのカリキュラム
ndjcでは、第一線で活躍するプロフェッショナルからの指導を受けることが可能です。選考により選ばれた10〜15名の参加者は、ハンズオンのワークショップを受けることで、映像制作に必要な知識や技術を磨きます。その後、制作実地研修で短編映画制作の経験を積み、上映会や講評会を通じて、自らの作品を発表する機会を得るのです。選考には映画業界の専門家が関与し、公正な審査が行われます。
応募要件と締切
今年度の応募条件は、35歳未満で過去に商業映画に関わった経験がない若手映画作家たちです。特に、自身の監督作品が映画祭に入選した経験がある方や、映像制作関連の学校で優秀な成績を収めた方が求められます。応募締切は、意思表明が5月22日、応募書類の提出が5月26日となっており、推薦団体を通じた応募が必要です。
お知らせとオンライン説明会
また、参加を考えている方に向けたオンラインでの募集説明会も実施されます。第1回は4月23日、第2回は5月13日に開催され、詳細はndjc公式サイトより確認が可能です。この機会にぜひ自身の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
スケジュールについて
今後のスケジュールとしては、応募受付が終わった後、7月からはワークショップ、そして8月からは製作研修と続き、2026年2月以降には完成作品の発表が予定されています。
過去の成果を振り返る
これまでにndjcから輩出された映像作家たちの活躍は目覚ましく、映画界での新しい潮流を生み出しています。東京・大阪・名古屋での昨年度の完成作品の劇場公開もあるほか、今年度の応募を考えている方には必見の機会です。
公式サイトおよび問い合わせ情報
ndjcに関する詳しい情報は、公式サイトや公式Xアカウント(@ndjc_project)でご確認ください。新たに映画作家を目指す方々の挑戦を、心よりお待ちしています。