湘南ベルマーレと日本ゼオン、日光浴による健康効果を探る実証実験開始

日本ゼオン株式会社は湘南ベルマーレフットサルクラブとの協力により、日光浴が心身にどのように影響するかを検証する実証実験を開始しました。今回の実験は、2024年2月6日から3月14日までの期間に行われます。この取り組みは、日常生活でのビタミンD不足や睡眠不足という深刻な健康課題に対して、効果的なソリューションを見つけ出すことを目的としています。

背景と目的

現在、ビタミンD不足や睡眠負債の問題が日本社会で深刻化しています。東京慈恵会医科大学の調査によると、98%の日本人がビタミンD不足に陥っているとされ、OECDが実施したデータでは日本人の睡眠時間が加盟国中最下位との結果が出ています。このような状況を改善するために、日本ゼオンは「project LNES」というオープンイノベーションプロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトでは、新たに開発した「LNES® SL-04」を用いて、日光浴が心身に与える影響を科学的に証明し、誰でも手軽に日光を浴びる習慣を促進することを目指しています。このデバイスは、持ち運び可能で、ユーザーが日光を浴びた時間を自動的に計測し、健康に対する期待効果をゲーム感覚で楽しむことができるのが特徴です。

実証実験の詳細

実証実験には、湘南ベルマーレフットサルクラブに所属する選手16名と関係スタッフ6名の計22名が参加します。これらの選手たちは、日光浴を意識しない生活と「LNES® SL-04」を活用した生活の両方における心身の変化を調査します。

期間中、参加者には日々のアンケート調査を実施し、さらに睡眠の質を測定するデバイスを装着してもらいます。収集するデータは、心身にどのような影響を与えるかを分析し、日射条件の違いが心身に及ぼす影響についても検討されます。これによって、効果的な日光浴方法の確立が期待されています。