大阪・関西万博での特別な1日
2025年5月14日、大阪・関西万博が開催されている中、北欧パビリオンでは特別なイベントが行われました。それはスウェーデン・ナショナルデーです。スウェーデン政府をはじめ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェーといった北欧5か国による共同出展が注目を集めている中で、スウェーデンの文化と交流が深まる一日となりました。
各国の絆を再確認するセレモニー
この日の午前中には、スウェーデンのカール16世グスタフ国王陛下を迎え、公式オープニングセレモニーが行われました。国王陛下は、日本とスウェーデンの関係の重要性を強調し、1868年の外交関係樹立から現在に至るまでの歴史を振り返りました。この挨拶では、両国が共有する価値観「持続可能性」「イノベーション」「創造性」についても言及され、未来への期待が込められました。
日本政府代表の羽田浩二氏も、両国間の立派な友好関係を称賛するとともに、スウェーデンに感謝の意を表しました。
豪華なパフォーマンス
セレモニーの後には、スウェーデンの人気アーティスト、マリン・クリスティン氏と世界的プロデューサーのアルビン・ノルドクビスト氏による特別なライブパフォーマンスが行われ、スウェーデンの民謡をはじめ、日本でも人気の楽曲が披露され、参加者の心を魅了しました。
伝統をめでるパレード
式典の後には、スウェーデンの伝統衣装を身にまとったボランティアがナショナルデーパレードを実施し、約80名の人々が音楽に合わせて北欧パビリオン周辺を行進しました。この光景は、来場者の笑顔を引き出し、異国の文化が交わる特別な瞬間となりました。
大阪万博の視察
国王陛下はその後、日本館や北欧パビリオンを視察し、スウェーデンの魅力を紹介するスタッフと交流しました。北欧パビリオンは、人々が文化と観光を通して結びつく場として重要な役割を果たしています。
ビジネスと文化の新たな連携
午後には「スウェーデン・ビジネス・サミット」が開催され、ビジネス界のリーダーが集まりました。テーマは「Pioneer the Possible」で、イノベーションや持続可能性に関する講演が行われました。特に、ノーベル受賞者である山中伸弥教授が講演し、国際的な協力の重要性について強いメッセージを発信しました。
また、「パイオニア・プライズ」授賞式では、革新的な技術を持つスウェーデンの企業、GreenIronが受賞し、脱炭素化に向けた挑戦が紹介されました。ノーベル賞受賞者の肖像画でも知られるイラストレーター、ニクラス・エルメヘード氏がサミットの様子をライブドローイングで表現し、創造力の重要性を来場者に伝えました。
スウェーデン文化の体験
ナショナルデー当日、多くのポップアップイベントも行われ、スウェーデンの教育アプリや音楽制作体験が提供されました。来場者は、新しい体験を通じてスウェーデンの文化やテクノロジーに触れました。
会場には、1970年の大阪万博に出席した際の国王陛下のフォトパネルも展示され、日本とスウェーデンの長い友情の歴史を振り返る機会を提供しました。
未来へのビジョン
「スウェーデン・ナショナルデー」は、日本とスウェーデンの絆を強化し、未来に向けたビジネスと文化の対話を促す重要なイベントでした。北欧パビリオンは今後も、より良い未来を共に描く場として、様々な体験を提供し続けていきます。