地元を愛する若者たちのHIPHOP
徳島県三好市の地方創生を目指して結成されたHIPHOPグループ『Miyoshi DOGGs』が、第2弾となるミュージックビデオ『Miyoshi After All』を2025年4月15日に公開しました。このプロジェクトは地域の特色を前面に出し、若者たちの日常をリアルに描くことを目的としています。
過去の成功への期待
前作『Miyoshi Love』は、三好市の魅力をHIPHOPで発信し、多くの反響を呼びました。国内外から注目を集めたこの作品の成功を受けて、続編の『Miyoshi After All』が生まれました。テーマは「三好に住む若者たち」。その舞台は、歴史的な街並みが残る池田町マチです。
若者の等身大の姿を描写
このミュージックビデオでは、アーティストのTkLeo氏や地元の中高生が出演。地域社会の中で生活する若者たちの姿が、リアルに描かれています。制作過程では地元住民へのインタビューも行われ、「あんまり刺激はないけれど、落ち着く」という彼らの声が作品に反映されています。これは、地元に対する多面的な感情を垣間見る機会を提供しています。
音楽とメッセージの繋がり
楽曲はタレントのTARO SOUL氏が手掛けたオリジナル作品。彼は、「三好の若者たちの“変わらない毎日”や、“何もない町”への退屈さ」といった複雑な感情を作品に盛り込みました。一方で自然の美しさや、密接なコミュニティの良さにも目を向けています。
「若者の生活は“壮大な暇つぶし”かもしれないと感じ、どこかダークでありつつも、攻撃的なJersey Clubのビートを選びました」と彼は説明しています。日常のありふれた瞬間を音楽に昇華することで、メッセージ性を高めています。
地域の魅力を再発見
『Miyoshi After All』では、地元の景色を大切にしたロケ地選びが行われました。フレスポ池田の駐車場や通学路など、身近な風景が映し出され、日常生活を感じることができる作品となりました。これにより、三好市の持つ“ないものの価値”や、自然や人々との温かい繋がりが見える形で表現されています。
続くプロジェクトの展望
『Miyoshi After All』は、全6作のプロジェクトの一環であり、今後も地域の若者や地元企業を巻き込みながら新たなHIPHOP文化を創出していく予定です。第1作は市民の皆さんへの隠れたサプライズとして発表されましたが、今回は若者が主体で制作されたことが特徴です。
現在、YouTubeやInstagram、TikTokにて『Miyoshi After All』のミュージックビデオが公開中です。ぜひ視聴し、三好市の現在の姿を体感してください。
この取り組みを通じて、三好市の文化がより多くの人々に知られる機会が生まれることを期待しています。