男女高校生の幽霊信仰に関する新たな調査
昨年の8月13日、いよいよお盆の初日を迎えました。この日、私たちの祖先の魂が戻ってくると考えられ、お墓参りをする人々で賑わいます。お盆という時期は、どうしても「おばけ」や「幽霊」の存在について思いを巡らせてしまうもの。そのため、現代の10代、特に高校生がどのようにこれらの存在を認識しているのか、興味深い調査が行われました。この調査では、「放課後NEWS」というサイトが、全国の現役高校生を対象に「おばけ・幽霊を信じますか?」というアンケートを実施しました。今回はその結果に焦点を当ててみましょう。
女子高生の信じる派が多数を占める
まず注目すべきは、女子高生の結果です。調査の結果、驚くべきことに60.6%の女子高生が「おばけや幽霊を信じる」と回答しました。この信じていると答えた女子高生たちは、しばしば自分自身の実体験を交えたエピソードを披露しました。
- - 「幽霊に出会ったことがあるから」
- - 「金縛りにあった経験がある」
- - 「夜中に物音がすることが多い」
- - 「写真に写った時、異常があった」
これらの実体験が多くの女子高生の信念を支えていることが感じられます。また、霊感はないものの、周囲の人々の体験から信じる派に加わったという声もあり、「おばあちゃんが幽霊を見る」という親族の体験談が影響しているといった意見もありました。彼女たちの意見の中には、「おばけが存在しなければ、そもそもその単語が成立しない」というように、存在論的な観点から信じる理由が挙げられることも特徴的です。
信じる派からは、「どうせ証明できないなら、信じたほうがロマンがある」という意見も。驚くことに、39.4%の女子高生は「自分が見たことがないから信じない」という意見を持っていて、恐怖感から逃れようとする心理も伺えます。科学的根拠がないため信じていないという意見が多いのも興味深い点です。
男子高生は反対の傾向
次に男子高生のデータを見てみると、47.9%が「信じる」と答えたものの、52.1%は「信じない」と回答しており、男子高生の多くは信じない派であることが分かりました。理由としてはおばけや幽霊を「怖い」と感じていることが多く、また「見たことがないから」といった実体験の不足が言及されていました。
それでも、男子高生の中には「おばけを信じることで人生が面白くなる」と考える人もおり、意外な理由で信じる派に加わっていることも判明しました。「死後も一緒にいてほしい」といったロマンチックな感情を抱く男子高生もいるようです。
男子高生の怖がり具合
今回の調査から、信じる派と信じない派の両者の意見が分かれる結果となりましたが、特に注目すべきは「信じない」と答えた男子高生の中で「怖い」と感じている割合が高かった点です。このことで、男子高生の中にも隠れた恐怖心がうかがえ、結果的に「女子高生より男子高生のほうが幽霊を怖がっている」という新たな発見がありました。
研究結果のまとめ
今回の調査は男女高校生の幽霊に対する信仰の差を明らかにしました。女子高生は信じる派が多く、実体験に基づく意見が多かった一方で、男子高生は信じない派が主流で、合理的な視点から幽霊を否定する傾向が強いようです。興味深いことに、男子高生の中には幽霊に対する強がりも見え隠れし、心理的な側面まで伺わせる結果となりました。
この調査の詳細については、ぜひ「放課後NEWS」でご確認ください。調査内容や結果が詳しく紹介されています。
放課後NEWSで調査結果を確認する
これらの新たな知見は、高校生の文化や価値観の変化を映し出していると同時に、次世代の心の中で幽霊やおばけの存在がどのように位置づけられているのかを考える良いきっかけになることでしょう。