ティアフォー、開発キット刷新
2025-03-10 15:35:24

ティアフォー、自動運転開発キットをシンプルに刷新し機能性向上

自動運転革命の先兵、ティアフォーが開発キットを一新



自動運転技術の深化が期待される中、ティアフォーが新たにセンサーフュージョン開発キットをリニューアルしました。これまでの2台のコンピュータを必要とした接続構成から、シンプルな1台構成に進化。これにより、物体認識技術の導入がよりスムーズかつ効率的なものとなります。

本キットの概要


新しいセンサーフュージョン開発キットは、ティアフォーが開発した自動運転用の高性能カメラ、LiDARセンサー、そして自律走行用のコンピュータを統合。これにより、利用者は一つのパッケージで、センサーフュージョンによって実現する高度な物体認識技術の開発環境を手に入れることができます。ティアフォーの信頼性のあるハードウェアとソフトウェアから構成され、添付されたマニュアルに従うことで、導入が容易に行えるのが特長です。

このキットを導入することで、利用者は適切なセンサーやコンピュータの選定、ROS(Robot Operating System)2を用いた開発環境の整備、システム間の同期やキャリブレーション、さらにはパーセプションモジュールの開発など、センサーフュージョンに関わる多くの技術的課題をクリアできます。それに伴い、高度な物体認識技術の開発にかかる工数を大幅に削減し、製品の市場投入までのスピードも向上します。

さらに、キットに含まれるソフトウェアはオープンソースで提供されており、研究者たちは独自の研究や改良を容易に行えることが魅力の一つです。

リニューアルの特長


今回のリニューアルには、NVIDIA Jetson AGX Orinを搭載したエッジコンピューティング製品に対応した構成が組み込まれています。このプラットフォームはエネルギー効率に優れ、高度なロボティクスや自律型マシンの運用に最適です。

ティアフォーの高性能カメラからはHDR(高ダイナミックレンジ)映像が取得され、深層学習技術を活用して画像認識を行います。LiDARによる点群処理と物体認識の処理も1台のコンピュータで実行できるため、全体の処理効率が大きく向上します。これらの新しいソフトウェアやインストール手順が、Edge.AutoのGitHubリポジトリにて公開されています。

展示会情報


新たにリニューアルされたセンサーフュージョン開発キットは、2025年3月11日から開催予定のembedded world Exhibition & Conference 2025に出展され、Connect Techのブースでご覧いただけます。この展示会は、組み込みシステム技術における世界的なイベントとして位置付けられています。

お問い合わせ情報


本製品に関するご質問は、以下のメールアドレスまでお問い合わせください:edge.auto@tier4.jp。販売代理店に関する情報も、アイサンテクノロジーやDigiflecを通じて入手可能です。

ティアフォーの使命


ティアフォーは、「自動運転の民主化」をビジョンとして掲げ、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェアである「Autoware」の開発を主導しています。このプラットフォームを通じて、さまざまなパートナーと協力し、自動運転システムを社会に広く実装する手助けを行っています。

会社概要


  • - 社名:株式会社ティアフォー
  • - 所在地:東京都品川区
  • - URLhttps://tier4.jp
  • - 設立:2015年12月
  • - 事業内容:自動運転プラットフォームの開発、自動運転サービスの提供、システム開発キットの販売、教育事業など。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 自動運転 ティアフォー センサーフュージョン

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。