薬剤耐性菌問題の解決に向けて　第59回速報

食品安全委員会は、9月8日に薬剤耐性菌に関する第59回ワーキンググループを開催します。この会合では、家畜に使用されるキノロン系合成抗菌剤による薬剤耐性菌の食品健康影響評価が議題に上がります。薬剤耐性菌は、感染症治療において深刻な問題を引き起こす可能性があり、この評価は消費者や業界にとっても重要な意味を持ちます。

開催の概要

- 日時: 令和7年9月8日（月）14:00～17:00予定
- 場所: 食品安全委員会中会議室（東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル22階）およびWeb会議システム使用

今回のワーキンググループでは、薬剤耐性菌が引き起こすリスクについて専門家による詳細な議論が行われる予定です。特に、キノロン系抗菌剤は家畜飼育に広く使用されており、その影響が食品にどのように及ぶかを探ることが重要とされています。

参加方法

傍聴希望者には、事前に内閣府共通意見登録システムを通じての申込みが必要です。動画視聴または会場での傍聴を希望する方は、9月5日までに申し込む必要があります。会場傍聴は先着順で、入場は受付時間内に済ませておく必要があります。これにより、専門知識を有した参加者が集まり、活発な意見交換が行われることが期待されています。

なお、動画配信では、会合のライブ映像を確認できますが、録音や画面撮影は禁止されていますので、参加者は注意が必要です。

薬剤耐性菌の重要性

薬剤耐性菌の存在は、医療現場での治療選択肢を狭め、感染症によるリスクを増大させます。特に、家畜から人間へ感染が広がる可能性があるため、食品業界においても無視できない問題です。食品安全委員会では、こうした課題に対する科学的なアプローチを通じて、最適な評価と対策の構築を目指しています。

専門家たちが集まるこのワーキンググループでの討議が、今後の施策にどのように生かされるのか、関心が高まります。私たち一人ひとりも、食品選びや日常生活での行動において、薬剤耐性菌問題に対する理解を深めていくことが求められます。